真剣勝負
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 先日、カミさんと久しぶりにうまい寿司を食いたいと言う話になり、それ程遠くない東急線沿線の居酒屋に行ってきた。うまい寿司が食いたいのであれば寿司屋に行けばよいのだが、寿司屋でのんべんだらりと酒を飲むのは敷居が高い。その店は知人に教えられて通ううちになかなかうまい寿司も出すと言う事がわかっていたので、では気軽にそちらですまそうとなったわけだ。
 考えてみるとその日は出だしから良くなかった。いつもなら奥の落ち着いた席が空いているのに、早い時間に予約したにもかかわらず入り口近くの席。落ち着きはないが食べる物に変わりはないと杯を進めていったのだが、いざ本題の刺身と寿司を頼んだ所で待てど暮らせど出てこない。ぬる燗の徳利だけが軽くなっていく。
 私はつまみ無しでもいける口なのだが、カミさんはつまみがないといけない人だからついつい文句がでる。カウンターの内側で調理する姿を見ているとおぼつかない手つきで捌くのは見た事のない店員だ。私たちの横にさっき入ってきたばかりの客には山盛りの刺身が届いているのに、こちらにはほとんど出てこない。
 2本目のぬる燗が冷たくなる頃、いい加減私も頭に来て一番えらそうな店員を捕まえて握りはキャンセルにしてもらった。自分の舌にそれほど自信があるわけではないが、魚を捌くのに手際と技術がいる事はわかる。そんなにのろのろ作られた握りが美味いわけがないであろうことは素人にでも一目瞭然なのだ。
 せっかく数少ないお気に入りの店だったのだが、こういうことがあると足が遠のいてしまう。不味いのはその日だけ、と言う事では終わらないのが常であるから。
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by marshM | 2006-11-09 23:59 |
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