5時間と45分
 太陽の海岸をからだでいっぱいに感じながらゆっくりと朝食をとり、いささか慌ててバスターミナルへと出かける。今日は今回の旅の自分の中のメイン・イベントが待っている。
 マラガ・エスタシオンから南西へ、バスはコスタ・デル・ソルの高級リゾート海岸を縫うように進んでいく。2時間半かかって着いた先はラ・リネア。そこから5分歩くとイギリス領ジブラルタルへの国境だ。
 ジブラルタル、地中海の西の入り口。"ザ・ロック"と呼ばれる巨岩に抱かれた町。18世紀のイギリス帆船冒険小説を読んでいれば知らぬものは居ない土地である。地中海の制海権を握る重要拠点であり、カリブ海やインド洋への航海の最初の中継地点でもある。
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 しばしば物語に出てくるその巨岩に抱かれた町に立つことは、ある種夢であったかもしれない。こんなに早く実現するとは、付き合ってくれたカミさんに感謝しなくてはならない。何しろ滞在時間は45分で帰りのバスに飛び乗ったのだから。
 飛び乗る直前、1ジブラルタル・ポンド硬貨を両替所で手に入れ、またしても2時間30分のバス旅行に戻る。日が沈むコスタ・デル・ソルを眺めつつ、随分遠くに来たもんだと二人で笑いあった。
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by marshM | 2006-10-13 06:13 |
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