夏が返り咲いたような暑さが過ぎて、とっぷりと暮れた夜空の中に飛び出してスクーターのエンジンを加速する。素肌に心地よい風を受けるとヘッドライトの光で切り取られた風景の外から漂い流れる甘い香が優しく周りの空間を包み込んでくる。
カチカチと小刻みに回り続ける季節を引き戻す大きな振り子の力に、時々カチリと大きな音を立てて歯止めがかかるように、気が付かなかった何かが過ぎた季節には戻れない事を痛いほど思い知らせる瞬間がある。キンモクセイの香りがやがてまためぐってくるだろう夏の景色を何処かにしまい込み、実りの秋に続く時を刻み込んでいく。
by marshM
| 2006-09-21 01:09
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