ドラマ『バンド オブ ブラザース』で冒頭にかつてヨーロッパの戦場で戦った老人がこう語る。「寒い日は妻にこう話すんです、ここがバストーニュじゃなくて良かったと・・・」それだけ辛く寒く厳しい戦いだったと言う事を言わんとしているのだ。
私が重たい荷物を持っているとカミさんが「重たくないの?少し手伝おうか?」と心配して声をかけてくる。そんなときは決まってこう返すのだ。「ここがボローニャじゃなくて良かったよ」と。 ヨーロッパ旅行ではどんなに日本国内での移動にエスカレーター・エレベータを組み込んで快適に空港まで目指したとしても、現地で電車に乗る時に必ず重たい荷物を低いプラットホームから持ち上げて乗せなくてはならないという苦行が待っている。細腕の彼女に任せるわけにはいかないから、二人分の荷物を順次持ち上げなくてはならない。加えてボローニャではエレベーターが休止中、15日間二人分の荷物の入ったスーツケース二つを両手に提げて、長い階段を上り下りするのはかなりきつかった。 二度目に下車した時に運良く駅員がいて、業務用のエレベーターを開けてくれた時はパットンの再来かと思ったとか思わなかったとか、そんな話題に花が咲くのはやっぱり変な夫婦なのだろうか。 ↑ポチッとよろしく。 パットンとは第二次大戦時米軍のパットン戦車軍団を率いた猪突猛進タイプの将軍。包囲されて膠着状態にあった第101空挺師団のため敵陣を蹴散らして救出したと豪語するが、当の空挺師団の兵士たちは「別に救出されなくても大丈夫だったよ」と語っている。
by marshM
| 2009-10-25 23:59
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