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名医
e0087225_1185264.jpg かかりつけの歯医者。私が子供のころから通って、今も東京から横浜まで1時間かかって診てもらっている歯医者。浮気したことは一度も無く、歯医者嫌いになるほど下手ではなく、あの薬の入った色とりどりのガラス瓶が置いてあった少しお気に入りの場所。
 時は流れて歯医者もハイテクを導入するようになり、レントゲンは即座にモニターに映し出され、アニメーションで施術が説明される。器具も超音波や無針注射で患者の苦痛が極限にまで抑えられるようになった。だが、その待合室は心なしか子供の頃より空いているように思えた。
 帰りに気をつけて風景を見ていると、近所には数件の歯科医の看板。いつの間にか商売敵が増えたようだ。
 母親世代が慕って通った大先生ももう引退していない。何から何まで移り変わる中で、それでも私は馴染みの扉を開けるのだ。信頼とはそういうものだろう。
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by marshM | 2011-10-24 23:59 |
小春宵
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 都会は虫の数も住む場所も少ないらしく、あの虫の音にぐるりと包まれる感覚もないままにいつの間にか秋が深まり、肌寒い日々が続いている。
 週末は雨、その雨雲がやってくる直前、南に深く湾口を空けた東京湾に温かな風が流れ込む。温度差はそれほどでもないが、春まだ浅い日の肌に心地よい空気に似ている。
 深呼吸して歩き出すと、何かが起こりそうな、あのわくわくする春の夜を思い出して、心が浮き立つのだ。
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by marshM | 2011-10-21 23:59 |
夜のゴルフ練習場
e0087225_0474544.jpg 日が沈んだ後の、ねっとりとまとわりつく様な湿度の高い空気の中をスクーターで走り抜ける。暗闇の中に明るく浮かび上がるのはゴルフの打ち放し練習場。ぼんやりと浮かび通り過ぎるその映像に過去の記憶が呼び覚まされる。
 私はゴルフはやらないのだが、私の父は大分凝っていた様で、週末となると大きなバックを担いで練習場に通っていた。いつ頃だったろう、小学生か中学生の頃だろうか、夏の夜に何度か練習について行った事があった。ゴルフに興味があったわけではなく、父が練習をしている間明るく照らし出されたネットの周りを歩き回るのだ。そこらの雑木林からクワガタやカブトムシが飛んできてはいないかと探していたのだが、見つかるのは古ぼけた蛍光灯に巣をかけた蜘蛛ばかり。じっとりと汗ばむ空気の中ぼんやりと蜘蛛が巣を張るのをいつまでも見つめていた覚えがある。
 あれからずいぶん時間がたって、年老いた父はゴルフをやめてしまった。青い光の中を蜘蛛がゆっくり時を刻む様に糸をかける記憶だけが残った。



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by marshM | 2010-08-01 23:59 |
日本の夏
e0087225_0381538.jpg 昼間は35度を超える猛暑、宵には強い雨。蒸した風に焼ける様な日差しとくれば少し前まで沖縄や小笠原、サイパンの島の気候の事を連想した。ところがこれは今の日本の現状である。
 夏に南の島に行こうとは思わない。日本の夏は湿度が高く過ごし辛いが、積み重ねた文化の中に風流という物がある。昼下がりの葦簀をかけた縁側、冷やしたスイカ、時折来る夕立。日本は古来から夏は湿度の高い気候であったから、家は木造で風通しがよい。打ち水をした庭をわたる涼しい風に時折混じる蚊取り線香の香りは日本の夏でしか味わえない物なのだ。
 このまま気候が変動して本州も亜熱帯化してしまったら、南の島に行く手間が省けると喜ぶべきなのか、風情が無くなると嘆くべきなのか。街中のエアコンや車の排気に朦朧とする頭には少し荷が重い問題だ。



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by marshM | 2010-07-25 23:59
私の決断
e0087225_1264313.jpg 何だか今年後半は試練の時になりそう。期待が大きい分不安もいや増す。少しずつ地固めして少しずつ変わらなければ。
 iPadが予約開始になってから2・3日悩み抜いて、いざ買おうと決心したら店頭予約が終了、アップルストアでの6月7日までの発送分を申し込んだ。ふたを開けてみれば発売当日や翌日でもそう大変な思いをせずに買えたようだ。発送予定最終日近辺はゴタゴタしているから、受け取ったとしてもすぐには開封できないだろう。そうなるとこの週末に買いに走った方が良かったのかもしれないと軽く後悔する。
 気を取り直して思い返せば、悩んだ2・3日の間にアメリカ購入組のiPadを一通りいじらせてもらったから、何もいち早く手元に無ければならない理由はない事に気が付いた。それならば一切の悔いは無し。この先もっと重要な決断の場面は沢山現れる。迷いに迷ったとしてもしっかりとした決断を下す事こそが大事なのだろう、と思うのだが、どうだろうか。



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by marshM | 2010-05-30 23:59 |
水鉄砲
e0087225_1112765.jpg 昔、小学生向けのスイミングスクールに通っていた頃に、コーチが楽しげにやっていた手だけを使った水鉄砲が真似できなくて悔しかった。右手の三本の指を左手で握り、水から持ち上げてピュッと勢いよく飛ばすのだ。
 風呂に入るたびに思い出しやってみるのだがなかなか上手く行かない。それが今日やっと上手くできるようになった。何の事はない、右手の三本の指を心持ち曲げ気味にして空洞を作っていたのだ。文章で書くと簡単だが、左手で握る指を真っ直ぐにせず曲げるのは少し無理な力が加わり形作りにくいのだ。それだけにかかる圧力で水が遠くに勢いよく飛ぶのだが。
 まったく、いい大人が風呂の中で何をやっているのか。おかげですっかりのぼせてしまった。



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by marshM | 2010-05-15 23:59 |
物欲
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 iPadヲカウゾー(棒読み)。
 金がない時に限って欲しいものが現れる。さてどうしたものか。投資と見るか人生の無駄と見るか。いやいや、やはり明日買いに行くぞー(棒読み:行っただけで帰ってくる可能性はあり)。



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by marshM | 2010-05-10 23:59 |
ハニカム
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 日曜日なのにとても忙しい一日だった。合間にバイクで買い出し、畑の隅にいつの間にか花畑が広がっているのを見つけた。なんの花かは知らないが、強くほのかに甘い香りが漂いミツバチが群れ飛んでいる。ミツバチのように働き甘露を舐める時を夢想する。



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by marshM | 2010-05-09 23:59 |
トンネルの先に
e0087225_0325686.jpg 世間はゴールデンウィーク、5月1日を迎えると1年の1/3の日数が過ぎ去った事になる。
 今年は色々と変化のある年になりそうだ。2/3が過ぎる頃にはいったいどうなっているのか、ちょっと予想が付かない。しかしながら人生思い悩んでいるだけでは何もなしえないのも事実。「動く時には動かなくてはならないのだ」と決めたはいいが、すぐにはなにも動かしようがない状態というのは何とも歯がゆい思いをする。
 光陰矢のごとし。今年の年末にはニンマリとほくそ笑んでいたいものだ。



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by marshM | 2010-04-30 23:59 |
春の舞台
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 日が長く、太陽の軌道が北寄りに移動してきた事を、朝起きてカーテンを開いた時に感じる。南東向きの部屋は冬の間眩しい光を中程まで招き入れていたのに、今では窓際の足下がわずかに日向になる程度なのだ。
 居間の窓を開けて網戸にすると、ベランダに開かれた世界を舞台に、かぶり付きを猫が陣取る。暖かな日差しを受けつつ、動く物には何でも舞台俳優を見るような注視を送るのだ。
 花には蝶が舞い、土の上を小さな命がうごめく。今年もまた賑やかな季節がやってきた。



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by marshM | 2010-04-26 23:47 |