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上の空
e0087225_0295357.jpg 休日の夕方、思い立って二人で丸の内まで買い物に出た。東京に住んで何が良かったかといえば、この”朝からお出かけしなくても東京を楽しめる”ことだ。何しろその東京に住んでいるのだから1時間もかけて電車に乗る必要がない。
 カミさんが化粧品を見ている間に隣のフランス雑貨屋で時間をつぶす。フランス雑貨、バリ雑貨、アフリカ民芸品の店は結構ありふれた風景だが、イタリア雑貨を輸入して手広く販売している店ってどうなんだろう、などと思いながらクマのぬいぐるみを弄繰り回す。
 日が暮れた頃に丸の内から有楽町までブラブラ散歩。蝋燭でテーブルを照らすワインバーを横目に、有楽町ビックカメラで用を済ますためにズンズン歩く。新しくできたブリックスクエアでちょっと道草、ここにもヨーロッパ雑貨の店がいくつか出展していた。その店先にミモザとオリーブの立派な鉢。銀座を歩いても心はどこかイタリアの空。
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by marshM | 2011-11-03 23:59 |
1Kmの奥行き
e0087225_2233890.jpg 御徒町から毎朝外神田まで歩く間に、中央通が万世橋まで真っ直ぐ見渡せる位置を通る。その位置から見る景色は私のお気に入りの一つなのだ。目の疲れ具合の目安になるし、何より味気ないアスファルトの街なのにその時々の季節を主張しているところが面白いのだ。
 夏、アスファルトには逃げ水が現れ、熱せられた空気が揺らいで町は溶けていく。
 秋、深まるにつれ銀杏の色づきとともに霞がかかり視界は薄れてくる。
 冬、凍てついた空気はさえぎるものもなく、時間さえも凍らせたように全てを見通させる。
 春、そしてまた霞の春。暖かな日差しと歩き回る花たち。
 都会の味も素っ気もない幹線道路だが、案外いろんなところに季節の象徴は転がっているのだ。
 
 
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by marshM | 2011-11-02 23:03 |
そんなときは
e0087225_1185794.jpg 上を向いて歩こう、涙がこぼれないように。でも、なにも涙を気づかれたくないためだけに上を向くのがキクとは限らない。
 疲れているとき、気分が落ち込んでいるとき、気がつくと足元を見つめて歩いている。だから、わざと顔を上向かせて歩いてみたら、ちょっと気分が晴れた。空を見上げたら止まる事無い視界に気持ちが吸い込まれて、ちょっとだけ宇宙から力を分けてもらえた気がした。
 上を向いて歩こう、あるこう。
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by marshM | 2011-10-20 23:59 |
同じものを見る
e0087225_0504075.jpg  同じものを見て、同じ本を読んで、会話をする。不思議なもので感じ方は違っても同じ行動を重ねると価値観や考え方というものは似通ってくるものだ。価値観が似通ってくると人間関係も良くなってくる。おかげで我が家はケンカはしても結局上手くいっている。
 世の中の夫婦は会話が少ないらしい、と意識したのは、カミさんが職業柄いろんな人と触れ合う機会が多く、その話を会話の中で伝え聞いているからだ。疲れていても忙しくても、ちょっとだけ相手の話を聞き自分の話をすれば、きっともっと幸せになれるのだろうに、世の中いろんな意味で不幸な夫婦が多いらしい。
 ただひとつ、私の好みを知り尽くしたカミさんの言葉が姪っ子たちに私のことをオタクだとイメージさせている点においてだけ、弊害があると言わざるを得ない点がちょっとだけ不幸なのだが。
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by marshM | 2011-10-19 23:59 |
再会
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 仕事の都合で秋葉原を徘徊する事が多い。電気とオタクの街秋葉原、騒々しいばかりかというとそうでもない。裏道を入ってみると小さな公園や学校が点在し、お昼休みのサラリーマンがベンチで休んでいたりする。
 少し距離は離れるが、上野に不忍池があるせいか、夏は小さな通りをオニヤンマが走りぬけ、秋にはアキアカネがふらりとやってくる。
 休耕田の上空を周回するアキアカネの群れこそ見られないが、こんなところにも季節は息づいているのだ。
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by marshM | 2011-10-13 22:35 |
梅雨の晴れ間の布団干し
e0087225_0363252.jpg 今年の梅雨は暑い。たぶん毎年そう思っているのだろうが、いや毎年少しずつ梅雨の暑さが増していっている様な気がする。
 あまりに蒸し暑いので夜窓を開け放して寝たら、朝の冷え込みで首の筋を違えてしまった。寝る前の風呂上がりにエアコンにあたっていたのも良くなかったのだろう。さりとてムシムシべたべたした体ではなんだかすんなりと夢の中に入っていけない様な気もする。
 冬に風邪が流行るのは体温が下がり乾燥しているせいだとすると、一日ひんやりとクーラーの利き過ぎたオフィスで働く人たちはどうやって夏場に免疫力を高めているのだろうか。そんないらぬ心配をする梅雨の晴れ間の一日。



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by marshM | 2010-06-30 23:59 |
夜風に甘く立ちふさがる
e0087225_1241364.jpg 宵闇にスクーターを走らせると、強くて甘い香りにアクセルを握る手がゆるむ。クチナシとは違う濃厚なただ甘い香り、民家の裏から流れてくるシャンプーの臭いとも全く違う。辺りを見回すとエンゼルトランペットが見事な花を幾つもつけていた。
 良く晴れて湿度の低い一日だったが、日が暮れて少し蒸してきたようだ。花を開き始めたばかりのエンゼルトランペットはその派手な姿形に負けない甘い香りを辺り一面に解き放っていた。それでも、満員電車のムスクに比べればなんと爽やかなことか。
 甘い官能を鼻の奥に残しながら夜風に吹かれる気持ちよさを楽しむために、ブレーキにかけていた右手でアクセルを吹かした。



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by marshM | 2010-06-24 23:59 |
ただいま
e0087225_1153655.jpg 昔、サラリーマン時代に通い慣れた街にある会社に、秋までの間出向で詰めることになった。ほかの仕事もあるから毎日ではないのだが、当面はサラリーマン時代に戻った気持ちで頑張らねばならない。
 通い慣れた道だと思って顔合わせの日に改札を出てみると、すっかり様変わりしていて驚いてしまった。古びた大学と倉庫しかなかった東京湾沿いには高層マンションが建ち、新しくできたオフィスビルと駅の間を以前の倍以上の人間が行き交う。角にはEXCELSIOR CAFFEが出来てクリエーティブなにおいを漂わせる男性やバリバリ仕事が出来そうな女性が息抜きをする合間に、小学校帰りの親子がおやつの時間を楽しんでいた。
 すっかり変わってしまった町並みに、あのころよく入った中華料理屋とBARを見つけてホッと胸をなで下ろした。変わった物は多いけれど、まだ「お帰り」と迎えてくれるところが残っていたようで。
 



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by marshM | 2010-06-19 23:59 |
ゆっくり
e0087225_23145834.jpg この一週間は仕事の形態を変更したり新しいオモチャに夢中になったりとあっという間に過ぎて、ブログの更新を怠ってしまった。取り敢えず復活、またちまちまとブログにいそしもうと思う。取り敢えずマイペースをつかまなくては。



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by marshM | 2010-06-08 23:18 |
通学路
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 実家からの帰り道。昔高校へ通うのに自転車で走った細い尾根道を強引に車で走ってみる事にした。2kmほどの距離を信号なしでショートカットできるので、特に土曜日のショッピング渋滞が懸念される時間帯には効果的だと判断したのだ。
 自転車で走っていた頃は半分舗装していない獣道のような所だったが、今では社宅団地や雑木林が建て売り住宅に変わり道路も整備されている。相変わらず車一台がやっと通れるくらいに細い部分はあるが、抜け道に使う車もいないのでさっさと通り抜けられた。
 三年間雨の日も雪の日も通い詰めた道はさぞ思い出にあふれているだろうと思っていたが、案外何も思い出さなかった。自転車で通った道はサドルにまたがった高い視点でないと違う物に見えるのかもしれない。あの団地の風景と共に自転車の思い出も遠い彼方に封印する時なのだろう。



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by marshM | 2010-05-08 23:59 |