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沖縄ソバの旅 4
 さて、小一時間の内にソバ3杯と来れば正確な味覚に基づいたグルメレポートではない事を心して読んで欲しい。ラーメン博物館でもハーフサイズ3杯が通常の限界である。三枚肉の乗ったソバ3杯はいかほどの物か・・・。
 次にやってきたのはやはり車で15分とは離れていない、しかし中心街にだいぶ近づいた場所にある「あじゃず」。入り口は観葉植物で覆われ晴れた日にはパラソルの下でのんびり出来るのだが、少し弱まってきた雨を恨みつつ店内へ。ジャズの流れるテーブル席は普通の喫茶店の様。南国のコンクリートジャングルにあるオアシスと言った所か。そろそろ変わり種を注文したくなるが、ここはぐっと我慢して沖縄ソバ。普通に喫茶店のメニューもあってのんびり待たされるかと思いきや、意外とすぐに膳が運ばれてきた。
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by marshM | 2006-06-18 23:58 |
沖縄ソバの旅 3
e0087225_22253148.jpg 降り始めた雨はどんどん強くなり、ちょうどお昼時にさしかかって混雑するソバ屋の、駐車場空きを待つ我々の車に容赦なく小刻みなリズムをたたきつける。
 一軒目の「亀かめそば」を出た我々は、歩けば10分とかからない海沿いの通りに面した「だるまそば」を次の標的に選んだ。トラックや営業車の行き交う産業道路沿いの小さな店は、何だか見慣れたラーメン屋か定食屋のようなたたずまいで、いつもの街でふらっとお昼を食べに寄ったような錯覚に陥る。

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by marshM | 2006-06-17 23:59 |
沖縄ソバの旅 2
e0087225_1912299.jpg どんよりとした雲に覆われた那覇空港は、それでも南国の蒸し暑さを持って私たちを迎えてくれた。関西空港からの義弟と落ち合うと早速レンタカーを借りて那覇市内へ。何はともあれ一件目のソバにありつこうというわけだ。
 用意周到な義弟が一軒目に選んだのは、国際通りから少し海側に外れた倉庫街の中にある「亀かめそば」。大きな倉庫の入り口の中に屋台のようなソバ屋の入り口が入り込んでいて面白い。門をくぐるとそこは葦簀の天幕を張った中庭。長テーブルが二つばかり並んでいる。右手の調理場の奥には屋内座敷もあるようだが、まずは沖縄の屋根と草木を眺めながらの食事である。

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by marshM | 2006-06-16 23:59 |
緑の記憶
 花曇りの昼下がり。その日少年は学年の変わり目で学校が休みだった。夏休みや冬休みはあければ馴染みのあるクラスメートの元に戻れるが、春休みは先に何が待つのか皆目わからない。まるで澄んだ青さをうっすらかき消された、そこから見上げた空のようであった。
 少年は宛てもなく散歩に出かける事にした。母親にそう告げると、何故か青リンゴを一つ持たせてくれた。甘いにおいの青リンゴを持って行き着いた先は、かつて通った小学校の、見慣れていたより遙かに低い塀。偶然にもそこでかつてのクラスメートに出会った。
 短い休みの間に人恋しくなっていた少年は、あまり馴染みのなかったクラスメートであったが、再会を喜んで青リンゴを二人で丸かじりした。臭いに負けず甘くて美味しいリンゴだった。
 長い冬が終わってやっと過ごしやすくなったと確信が持てるが、しかし陽の光はうっすらと遮られたあやふやな一日。記憶もまたあやふやなままに。
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by marshM | 2006-04-14 23:59 |