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現実逃避
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 最後に海を見てからもう何ヶ月経っただろうか。なんの事はない、4ヶ月あまりしか経っていないのだが、もう長い事海を見ていない様な錯覚に陥る。
 今年沖縄で見たのは高台から眺めた真っ青な茫漠とした海、波打ち際にひっそりとある御獄(うたき)から見た波一つ無く静まった海、堤防から眺める夕焼けに色を失った海。大海に浮かぶ小さな島だから、そこら中に海はあった。しかし何故だろう、それでは物足りないと感じているのだ。
 淡水にはない浮力に身を任せ、繰り返し寄せる波に揺られる心地よさや、浅い砂底に射す波模様を眺めていつまでも息を止めていた海は、すっかり遠い所に行ってしまった。
 許される事ならシュノーケルとフィンだけでどこまでも自由にさまよえる静かな海に一日中浸っていたい。そこには異世界への開放感に満ちているのだから。


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by marshM | 2008-12-13 23:59 |
コザの神様
e0087225_1346233.jpg 沖縄市コザ、米軍嘉手納基地の門前町。以前一度「スバ旅」の途中で中央パークアベニューに寄った時は、休日の真っ昼間と言うこともあって、どこもかしこも閑散としていた。なんとも素っ気ない、時代と共に廃れてしまった町だという印象を持ったものだ。
 ところがどうだろう、今回先ずパークアベニューの横道に入った『カフェバーコザクラ』にアタリを付け、夜少し早い時間に飛び込んでみると、目の前には活き活きとしたコザの人と情報が飛び交っているのであった。それもそのはず、コザクラの並びには『コザの入り口案内所』と言うNPO団体がコザ案内を受け持ち、その中心の一人であるカフェバーコザクラを仕切っている人物がブログポータル『コザ漫遊国』の運営にも関わっている。道理で人も情報も集まってくるわけだ。
 横浜に帰ってきて思い返すと、なんだか宮崎駿の映画『千と千尋の神隠し』を思い出す。昼間の閑散とした町並みと夜の賑わいがコザの街にダブるのだろう。さしずめコザの大御所が集まるコザクラは『油屋』だろうか。
 三晩コザの油屋に通い詰めた我々は、名前を取られることなく現実世界に戻ることが出来たが、モクモクと湧き出す入道雲を見る度に暑い沖縄とコザクラのことを思い出すのは、もしかすると名前の何処か一画を持って行かれたのかも知れない。コザがそう廃れたものでもない事がわかった今、次回はもう少しじっくりとコザの夜を楽しむことを夢に描いて今日も仕事に精を出すのである。


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by marshM | 2008-07-21 23:59 |
うたかたの夢
e0087225_22593737.jpg 三泊四日の沖縄の旅は、全く大雑把な計画からはじめた割りに盛りだくさんで、あっという間に過ぎ去ってしまった。毎晩足繁く通ったコザのカフェバー『コザクラ』に集う皆さんの楽しい話と、綿密な計画を立てて沖縄に挑む義弟の行程に所々乗せてもらったおかげが大きい。

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by marshM | 2008-07-15 23:59 |
食い倒れないのが沖縄
e0087225_1211177.jpg 沖縄に行って沖縄料理を楽しまないのは、ジムに行ってビールを飲んだだけで帰ってくるぐらいに人生を損している。今回の旅における三つ目の目的は、もちろん沖縄の食である。初日の夕ご飯は前回ゆし豆腐そばを食べた北谷(ちゃたん)の浜屋で『浜屋そば』。軟骨ソーキと三枚肉は塩茹でなので、肉の臭みが苦手な人にはお勧めできない。しかしこの店唯一ラードを使った『ちんすこう』の美味しさはわざわざ行って買う価値がある。

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by marshM | 2008-07-14 23:59 |
歴史探訪
e0087225_2433077.jpg 今回の沖縄には、実は「沖縄の歴史を知る」という目的もあった。以前サイパンやグアムに行った時にも思ったのだが、リゾート目的で訪れているのに、目の端に太平洋戦争の残骸がいつも引っかかる。既に遠い昔の戦争の記憶は、バカンスに訪れる客にとって通り過ぎてしまっても仕方ない存在になっているのだが、なぜか我々夫妻はそれを無視して楽しむことが出来ないのだ。せっかく短くてもお世話になる土地に、我々の先代が関わった『戦争』という愚かにも重大な事柄が有ったのなら、それを踏まえた上でいいところも悪いところも知るのが筋だ、と思うのは実直すぎるのだろうか。
 そんな目的を『カフェバー・コザクラ』で話したところ、カウンターの内側で手伝いをしている女性が、実はガイドもやっているというではないか。早速1日ガイドをお願いして、沖縄南部地方を中心にざっくりとではあるが歴史と戦跡を絡めたレクチャーをしてもらうことになった。
 朝から晴れ上がり、痛いほどの日差しが降り注ぐ中、アメリカ軍が上陸して苦戦した丘や陸軍・海軍の司令部壕、資料館、ひめゆりの塔、御獄等をめぐると、沖縄の成り立ちや背負っている重荷が少しではあるが形になり始めた。そこから見えるのはいつも人間の、人間社会のエゴや衝突。闇雲に文明社会という積み木を積み上げ続けた人間は、なんと多くのものを犠牲にしてきたことか。
 それでも沖縄の人たちは強く生き続け優しく接してくれる。新たな尊敬の念と共にまた少し沖縄のことが好きになっていくのである。


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by marshM | 2008-07-13 23:59 |
真夏の空と海
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 「旅の始まりはいつも虹」のジンクス通り、那覇空港は日差しが強いながらもスコールに見舞われていた。
 実は今、沖縄に来ている。沖縄好きの義弟一家が夏休みで沖縄を旅行するのに合わせて、一日早く沖縄入りして空港で「めんそーれ」とかかれた札を持って出迎え驚かそうという魂胆だ。思惑は見事大当たり、彼らの驚いた顔といったらなく、久々に大きなイタズラは大成功であった。
 今回は他にもいくつか目的を持って沖縄に来たのだが、その一つが「コザ攻略」。以前スバ旅でコザを訪れたときに、昼間の閑散とした風景にすっかり落胆してしまった。そのコザの街には見過ごしていた裏の一面があるのではないかという思いを検証しようというのである。
 事前に調べておいた店「カフェバー・コザクラ」に飛び込んだのは金曜の沖縄ではまだ早い時間。しかし、そこにはコザ界隈の有名人や要人、役所の職員まで集まってワイワイ飲んでいるのだ。一見の我々にもすぐに打ち解けてくれて、コザの表から裏まで色々教えてくれた。おっかなびっくり足を踏み入れたはずが、すっかり常連顔で毎日通う始末。また一つ、帰るところが増えてしまった。
 今回はディープな沖縄を楽しめそうだという予感が実現するのは、また別の話。


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by marshM | 2008-07-12 23:59 |
ぼくのキャノン
e0087225_0535781.jpg その砲台が正午を告げる時、ドンという空気を振るわせる響きはない。静かに気根が絡まったキャノンは、沖縄の焼ける様な日差しを受けて真っ直ぐに影を落として正午を告げる。
 池上永一著「ぼくのキャノン」を読み終わった。おもしろい。荒唐無稽な村の話が次々と心を惹き付けて一気に核心へとなだれ込む。沖縄であった戦争の記憶、本土防衛の名の下に侵略した日本と、その日本と戦うために侵略したアメリカ。今なお褪せない太平洋戦争の記憶が浮かび上がる。
 池上永一にかかるとアメリカの神話も9・11テロ事件も物語の味付けにしかならない。まるでアニメのキャラクターの様な村に関わる人物達も、核心である「沖縄」を語るための布石にしか過ぎない。戦争を知らない世代、昭和を知らない世代をも含めて真実を語る巧妙な手口なのだ。
 一大リゾート地「沖縄」を愛して止まない人は多いが、何故今なお沖縄は沖縄のままなのか、それを知るためにこの本を読んでから飛行機に乗るべきであろう。作者の本意がくみ取れなかったとしても、十分に楽しめる娯楽性にあふれているこの本を読んで、損はないと思うからだ。


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ぼくのキャノン
池上 永一 / / 文藝春秋
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by marshM | 2008-03-25 23:59 |
ループ脱却
e0087225_0312078.jpg 最近翻訳物の小説はつくづく読みにくいと感じている。訳者が下手なのではない、比較すると日本の小説の方が行間に詰まっている情報量が多い気がするのだ。それは日本人だから当たり前なのだが、海外ミステリを多く読んできた私にとっては目から鱗の事実なのだ。
 某ライトノベルを3回読み直した上続巻待ちなので(なんと刊行予定を半年過ぎているのに出ない)、未読の山を切り崩す事にした。新訳のシャーロック・ホームズは外出用に取り置くとして、手に取ったのは「僕のキャノン」池上永一著。結構前に借りて最初の1ページで何故か投げ出してあった本。数ページクリヤしたら加速度的にページをめくる手が早くなっていく。危ない危ない、仕事に差し支える所だった。
 ところでこれ、題材が沖縄でなければラノベっぽくない?・・・と言ってしまうと著者に失礼かも知れないが、登場人物へのアニメチックなまでの性格付けが、ともすれば重くなりがちなテーマを明るく読みやすく伝えている辺りは、まんまとしてやられているわけなのだろう。沖縄を深く知るには取っつきやすい本である。


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by marshM | 2008-03-17 23:59 |
豆腐よう
e0087225_1754331.jpg 近頃良く行く沖縄料理屋、海葡萄は粒が大きい沖縄産で、モズクもしっかりと太い物を出すし、スーチカーも調理法が本場とは違うのだがなかなか美味い。一通り食べて飲みにはいると、スクガラス豆腐や豆腐ようの出番なのだが、あえて言えばこの豆腐ようがあまり美味しくない。
 豆腐ようとは豆腐を泡盛などにつけて発酵させた物らしいのだが、酒粕の塊を舐めているような感覚で酒が進む。以前注文に半年だか1年待ちだかの有名な豆腐ようを送ってもらった事があって、これが最高に美味かった。一般に売られている豆腐ようの味が霞んでしまうほど味が濃い。たぶんこの味を舌が覚えてしまったので、件の沖縄料理屋で出す豆腐ように納得がいかないのだろう。
 店の名誉のために言っておくが、ラフテーもチャンプルーも、他であまり見ないミミガーのピーナッツバター炒めもかなり美味い。ただ私たちの舌が贅沢なだけなのである。


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by marshM | 2008-01-12 23:59 |
土曜の夜は
e0087225_18482965.jpg 昨夜またしても近くの沖縄料理屋に行ってきた。土曜の夜なので予約を入れたのだが、予約無しで行っても十分座れそうであった。ニュータウンの駅から少し引っ込んだ、グルメ通りと呼ばれている割りにそれほど活気のあるようにも見えない区画の入り口にある店。オフィス街の有名店ならば週末家族連れで賑わうが、住宅街に囲まれた地区ではゴールデンタイムに入っても全席埋まる事はない。
 しばらく見ていると店の前を何組かのカップルが通り過ぎる。外に出してあるメニューを見て立ち止まるのだが、二人で軽く相談をして通り過ぎてしまう。思わず「この店は本場の味だよ」と客引きをしようかと腰が浮きかけてしまった。
 地方の郷土料理というとやはりそこに行った事がある人、興味がある人でないと敷居が高くなってしまうのだろうか。ブログにリンクを張って紹介すればとも思うが、交通の便がさほどよいというわけでもないしそう遠くない隣の区に沖縄県人街もある。
 そんな事をつらつら考えつつテビチの唐揚げを頬張る。テビチ、つまり豚足を煮込んだ物をカリッと揚げてある料理は食べる所が少ない。ゼラチン質の身と皮をかじり取っているうちに、何度か食べれば飽きるだろうなと言う思いがよぎる。沖縄料理は駅前居酒屋ほど豊富なメニューがあるわけではないのが難点だ。それでもこの秋から始まったもつ鍋は頼まないぞ、と心の中でツッコミを入れておく。


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by marshM | 2007-10-14 19:07 |