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幕間
e0087225_002660.jpg 風もなく暖かな休日は、ピアディーナを焼き白ワインの栓を抜く。ピアディーナはイタリアのパリパリとした平たいパン。生ハムとスライスしたナチュラルチーズをのせ、軽くオリーブオイルをふって四つに折れば口の中にイタリアが広がる。もう一枚はスライスした茄子のグリルをオイルとニンニクに漬けて一晩おいた物を挟む。ワインが進む。
 暑くもなく寒くもなく、夕方に雨が降る心配もない昼下がり。少し飲み過ぎたワインの酔いを覚ますためにごろりと横になる。その後はバルコニーに出てパイプを一服。イタリア人のようにのんびりした豪勢な休日はそれに見合うだけの仕事への活力につながる。日が暮れてみると力がモリモリと蓄えられているのを感じるが、まだそれを解き放つ時ではない。まだ、まだ、もう少し。



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by marshM | 2010-05-04 23:59 |
残り香
e0087225_23154289.jpg 午前中にのんびりとパイプを燻らした後、昼ご飯はカレーであった。パイプを燻らせた後、口ひげにほんのりと残るパイプ煙草の甘い香りが楽しみの一つなのだが、香辛料をきかせたカレーの香りにはかなわない事に気が付いてしまった。ほんの少し損をした気分。通りでインドの煙草は香りがきついわけだ。



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by marshM | 2010-03-07 23:21 |
煙る空
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 霧のような雨のような、厚い雲の下を歩いていればいつの間にか上着が濡れているのに気が付くような、そんな天気の昼下がり。風がないので陽が差さなくてもそれほど寒くはない。
 ベランダの狭い軒下にパイプとコーヒーと分厚い本を持って出る。寒さに震えることなく活字を目で追っていると、いつの間にか時間が過ぎている。丁度くわえているパイプに詰めたパイプ煙草のターキッシュの旨味のように、目を上げて優しく映る雲の濃淡のように、濃密な時間が過ぎた。



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by marshM | 2010-03-06 23:46 |
甘煙甘酒
e0087225_0441921.jpg 朝から細かい雪が降る寒い一日。昼過ぎには雨に変わったが、時折氷の粒が混じって地面に落ちるとしゃりしゃり音を立てる。
 そんな寒い日にもかかわらず庭でパイプ煙草に火を点ける。「こんな寒い日にもパイプするの」と笑われるが家の中が禁煙なのだから仕方がない。文庫本を開き小一時間座っていると体の芯まで冷え切ってしまった。
 部屋に戻って仕事の続きをしているとカミさんが甘酒を持ってきてくれた。ちょっと多めに生姜を入れた甘酒は、冷えた体を生き返らせてくれた。



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by marshM | 2010-02-13 23:59 |
そんな春の日
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 よく晴れた北風の強い日曜日。遅く起きたのんびりムードのまま昼前にベランダでパイプを一服。南東向きのベランダは建物が風を遮り、風のかき回す雑木林の音だけが聞こえてくる。
 お気に入りの作家の本を広げてベランダに座り、暖かな日差しを顔に受けて空を見上げると、心地よい時間の流れを止めてしまいたくなる。いっそのこと過ぎゆく風にとけて空の中に染み出していったら、肩までつかった湯船の栓を抜く寂しさを味あわなくて良いのに。
 少し感傷的な春の日。



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by marshM | 2010-02-07 23:59 |
ながやホール
e0087225_332415.jpg 日曜日、ベランダでパイプを燻らしていると実に様々な音が聞こえてくる。畑の真ん中にできた野球場のかけ声、日曜も働く農家の出荷作業、鳥や猫の鳴き声、風が揺する竹林の葉ずれ。
 そんな穏やかな一日をかき乱すのは大きな罵声。三軒長屋の真ん中に住む男性はどうやら独り言を大声でしゃべる癖があるらしい。それも何かを罵倒し続けている。周りが静かだから街中で喧嘩が始まったくらいに大げさに聞こえるのだ。
 駅から遠い畑の真ん中の長屋は真ん中だけ妙な人たちが入れ替わり立ち替わり入ってくる。それでもフクロウの独唱やキツツキのスタッカートが聞けるのは他に代え難い楽しみなのだ。



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by marshM | 2010-01-31 23:59 |
予定調和の午後
e0087225_1274678.jpg ここのところ買った本がハズレ続き。今日は日溜まりの中、間違いのない続き物の3巻を持ってパイプを一服。間違いはないがパイプを一服する間に読み終えてしまう話もどうかと思う。次はもう少し読み応えのある本を次は選ぼう。少しは冒険も必要だ。



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by marshM | 2010-01-09 23:59
情報観測
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 嵐が去ったあと、獅子座流星群が予想される夜空は6割ほどの晴れ間を見せた。しかし、あの大出現の年と比べればやはり数が少ないらしく、光害の多い横浜からはなかなか流れ星をみる事は出来ない。
 Twitterをはじめるようになってから、親しいパイプ作家の近況も見られればいいのにと思い彼のサイトをチェックしてみると、隅の方にFacebookのアイコンがあるのを見つけた。facebookはMixiのようなSNSだが全世界の人がアクセスしている。少しびびりつつ登録して彼に友人申請すると快く受けてくれた。
 最初の友人登録がイタリア人だと、つぶやきもせめて英語で書いた方がいいのかとか、ここはパイプの話題に限った方がいいのかとか、いらぬ事に頭を悩ませているうちにパイプ作家と早々に見つけた日本の友人から色んな話題が流星のように画面に現れる。
 しばらくは初めての流星観測のように「あっ!流れた!」と星の数の情報を眺めて慣れるとしよう。流星観測だと慣れたあとは時間・色・方向・流れた方向・長さ・痕のあるなしを報告するのだが、情報のエキスパートへの道はまだ長い。



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by marshM | 2009-11-14 23:59 |
狼煙を上げろ
e0087225_23431842.jpg 月曜上げの仕事がペンディングになって久々に訪れた心の安息日曜日。だがしかし、こんな日に限って天気は悪い。ひさしの下に身を縮めて煙をたなびかせても、なんだかちょっと美味しくない。
 パイプの煙は青空の広がる日陰でのんびりとたなびかせてこそ美味しい。本当はクーラーの下閉め切った屋内でくゆらせるともっと美味しい。青空の下でも屋根の下でも美味しいのなら、雨に囲まれても美味しい物は美味しいはず。気持ちさえのんびり構える事が出来ればどこでも美味しいのだ。
 仕事はぽっかり空いたが何かと気ぜわしい一日、週明けにまたしきり直して美味しい煙を立ち上らせる事にしよう。


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by marshM | 2009-08-02 23:42 |
初夏のドライブ
e0087225_11197.jpg 金曜日の昼下がり。土日になると道が混んでしまうので、ちょっと遠くのパイプ煙草屋まで車を走らせた。パイプ作家のMaurizioの作品を置いてくれている店だ。
 イタリアに行く直前、Maurizioに会いに行くと煙草屋の若旦那に伝えると、お土産を選ぶのを手伝ってくれた上にパイプの材料になる竹を持たせてくれた。ヨーロッパではあまり手に入らない材料らしく、まだ竹を使った作品を(たぶん)出していないMaurizioはそれをたいそう喜んでくれた。
 お返しというのも変だが、Milano Pipe Clubの面々がお気に入りにしているToscanaのかなりきついドライシガーを買って若旦那にお土産にした。シンプルなタバコに細かく刻んで混ぜるとアクセントになって美味しいのだ。
 梅雨前に遠くまで晴れ渡った空は清々しく、ウインドウから吹き込む風が心地よい。少し傾いた太陽に向かって車を走らせると、ちょっとしたドライブ気分。午後の弱まった日差しが体を火照らせるが、汗が体温と共に風に乗って逃げていく。早くもさわやかな真夏の午後が訪れたようだった。


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by marshM | 2009-06-12 23:59 |