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重なる縁
e0087225_0231212.jpg Pesaroでパイプのコレクター氏と昼食の約束をした私たちは、その約束通りMilanoで連絡を入れるととある店に来るよう指示された。LA CASA DEL HABANO はBARとレストランとTabacchiが一緒になった店だ。
 イタリアでは公衆の屋内は喫煙が禁じられているのだが、厳しい審査を通れば喫煙室を設ける事ができるらしい。老舗のホテルには喫煙できる客室やラウンジが存在し、喫煙できるレストランもあるのだ。訪れた店も奥にしっかりと広く取った喫煙ルームがあり、そこで食事もできる。
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 出迎えてくれたのはPesaroで出会ったコレクター氏の他にMilano Pipe Club の面々がそろっていた。奇しくもMPCは私がイタリアのパイプ作家を検索していて最初に参考にしたホームページだった。同好の狭い世界と言ってしまえばそれまでだが、縁があったのだと言う事を嬉しく感じた一日だった。
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by marshM | 2009-05-10 23:59 |
きになるきになるきになるきになる
e0087225_1213256.jpg イタリアの通りを歩くと行き当たる気になるもの、それは看板やマンホールの蓋ばかりとは限らない。看板やマンホールなど気にかけた事はないという方、まあそう言う無かれ。これが土地や風俗を知る手がかりになる面白い情報がたくさん詰まったアイテムなのだ。その話はまたの機会として、1ブロック歩けば最低限1つは必ずお目にかかるのは玄関。集合住宅は玄関横に呼び鈴の並んだプレートがはまっているが、個人邸宅には扉の真ん中にノッカーがこれ見よがしに据え付けられている。
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 果たして、ノッカーをたたくと中の住人の耳に届くのか? 目の前にあるノッカーに用はあるが中の住人に用はない。どんな音がするのか試してみたいがこの歳になってピンポンダッシュをするのもどうかと思われる。誰かが訪ねてくるまでたたずんでいれば、不審者に間違われて通報されても文句は言えまい。ジレンマを抱えつつ後ろ髪を引かれつつ、謎は深まるばかりなのである。


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by marshM | 2009-05-09 23:59 |
イタリアの犬と猫
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 イタリアの犬は意外と大人しい。道行く犬たちは首輪をつけている犬いない犬様々だが、興奮して飛びかかるような事は決してない。余程しつけがしっかりしているのだろう。商店の前に陣取る看板犬や主人の買い物待ちの犬も大人しく扉から外の景色を眺めている。
 今回は猫を見る機会が非常に少なかった。総じてイタリアの都市部はペットに対する概念が先進的だという事なのだろう。しかし、スペインでもそうだったが、犬のトイレをそこらで済ますのはどうかと思う。ほぼ9割が回収せず通り過ぎた。イタリアの街もあちこち臭い。馬車馬の糞ほどではないが。
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by marshM | 2009-05-07 23:58 |
ハッピーアワー
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 イタリアのBARで最近流行っているハッピーアワーとは、飲み物代を払えばバイキング形式の食事がタダになるシステムの事だ。ガイドブックの記事でその存在は知っていたが、Firenzeの街では利用しなかった。店の外から覗いた限り、日本の食べ放題システムのように味に期待ができないと判断したからだった。
 PesaroからMiranoへ向かう前の晩、Pasquaの夜、夕食を取りに向かったのは河口近くのヨットハーバーに隣接したCozza Amara だ。この店はPasquaの夜でも開店しているが、他にやっている店がほとんど無いので、早い時間に行って席を取る事にした。
 行ってみてわかった事なのだが、この店がまさしくハッピーアワーの店だった。みんなでワインをボトルで頼み、食事は店の中のカウンターに並んだものを各自取りに行く。しかしこの料理が美味い。日が暮れきらないうちに席は満席、料理は出てくる端からみんながさらっていくから、比較的出来たてのものを常に取る事ができる。その上魚介類はすぐ目の前で捕れるから新鮮そのもの。なかなか良い店だった。
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 Pesaroに来て毎日アサリの料理を食べていたが、少し小粒のイタリアのアサリはいくら食べても飽きる事がない。ヴェルデッキオと新鮮なアサリの組み合わせを是非また食べに行きたいものだ。


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by marshM | 2009-05-04 23:59 |
パイプの秘密
e0087225_0304158.jpg そもそもPesaroを滞在地の一つに選んだのは、お気に入りのパイプ作家とのメールのやりとりからだった。インターネットで選んだパイプの感想をカミさんに頼んでイタリア語訳してもらい、しばらくやり取りをした後ちょうどイタリア旅行を計画していたので工房を見学させてもらえないかと頼んだところ快諾してくれたのだった。
 そのパイプ、Le Nuvole の Maurizio Tombari が作り出すハンドメードの作品が気に入ったのは、そのシェープのユニークさが一番にあげられる。そもそもパイプというのは嗜好品であるタバコ葉をくゆらせるための道具に過ぎない。道具であるからにはよりおいしい状態で煙を口にまで届ける機能に優れている物が一番であり、その他をそぎ落とした機能美という物も存在する。しかし、私にとって道具とはそれ以上に楽しみとしての美しさも無ければならないと思っているのだ。嗜好品を扱う道具ならなおさらである。
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 パイプの歴史は古く、ヨーロッパで発祥した初期の物にはクラシックシェープと言った基本形の物が存在する。その後台頭したのがダニッシュ・ハンドメードと呼ばれるデンマークのパイプ作家達が自由な発想を元にして古きにとらわれず作ったパイプだ。そして、それに対抗するように盛り上がってきたのがイタリアのハンドメードパイプ。その中でもMaurizio の作るパイプはクラシカルな基本を踏襲しつつユニークなモチーフを加味して、美しく、時にはコミカルなパイプを形作っている。
 今回Pesaroを訪れ、Maurizio本人に会ってそのパイプの秘密の一端が理解できたような気がする。彼の住む場所はロッシーニの生家がある街の、その中でも一番古い1700年代に造られた建物が今なお残る一角だ。忘れてならないのはパイプのデザイン原案を担当する彼の妻Stefania。穏やかで優しく良く気が付く彼女あってのLe Nuvole なのだろう。彼らのライフスタイルはシンプルで洗練され、そして常に創造と共にある。
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 Pesaro滞在中はMaurizioとStefaniaに数人の友人を紹介してもらった。彼らもまた気の置けない仲間達で、週末になるとどこかしらで集まっているらしい。歴史と生活と交友、全てが彼らのパイプを形作る源となっているのだろう。その一部に触れる事ができ、少しの間でも仲間にはいる事ができたという事は、私にとって今回のイタリア旅行中一番の宝物だった。


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by marshM | 2009-05-03 23:59 |
新鮮でなんぼ
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 Veneziaはアドリア海に面した島だけあって魚介類が新鮮である。その中にはアチュゲ、すなわちアンチョビも含まれる。まだ塩に漬けてそう時間が経ってない鰯は、缶詰に詰められた物とはひと味違って美味い。
 写真左はGhetto跡地に面したBarで食べたアチュゲのパスタ。アンチョビとタマネギとパセリしか使っていないのにどうしてこんなに旨味が出るのかというほど。右はホテルを出てすぐのBarで注文したTramezzini。パニーノより安いいわゆるサンドイッチ。アンチョビとゆで卵の組み合わせはあちこちで見かけたが、強い塩気がゆで卵で緩和されて程よく美味い。
 どちらも簡単に作れそうなので、そのうち自宅で挑戦しようと思っているが、果たして日本で手に入れるアンチョビで同じ様な味が出るのかどうか、こればかりはやってみないとわからない。


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by marshM | 2009-05-02 23:59 |
通りすがりの喜び
e0087225_131821.jpg Bolognaは今回の旅の目的地ではなかった。しかし、VeneziaからPesaroとPesaroからMiranoへの移動中それぞれBolognaで列車を乗り換えなければならなかった。車窓から見てもそれほど都会というわけではないのだが、何本もの路線が集中する交差路で、かなり大きな駅舎を構えている。
 日本のイタリア料理とイタリアのイタリア料理、何が違うかというと以前も書いたが、シンプルでリーズナブルな物ほどその違いがはっきり出る。その代表格がパニーニだ。日本では塩気のある表面がカリッとしたパンが必ず出てくるが、本国では「パンに挟んだ」ぐらいの意味合いしかないようだ。しかもそのパンの種類が意外と豊富なのに驚く。
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 Bolognaのホームには小さなBarがあるのだが、そのBarのパニーニの品揃えが豊富で面白い。生ハムを挟んだもの、野菜だけの物、それぞれを違うパンに挟んだ物、目移りしてなかなか一つに決められない。結局コトレットを挟んだ物を選んだのだが、これは失敗だった。
 隣の芝生ほどあおい物はない。キャリアウーマン風のイタリア女性が食べていたのはハムとチーズを挟んだピアディーナ。薄くて平たいパンに具を挟み再加熱して四つ折りにして渡してくれる。あまりに美味しそうなので同じ物を追加で頼んだ。これは大当たり。このピアディーナは今回結構あちこちで食べたが日本ではあまり食べた事がなかった。パリパリサクサク、所々モチッとして非常に美味しい。
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 まねをして買ったのが隣の女性にばれてニヤニヤ笑われてしまったのには参ったが、フォローは万全である。カミさんが世間話でお茶を濁してくれた。


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by marshM | 2009-05-01 23:59 |
迷宮のVenezia
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 水の都Venezia、東西の宗教戦争のせめぎ合いから孤高を保った都は、アドリア海に突き出した砂州の上に造られた。Venezia中心部はCanal Grande(大運河)に二分され、さらに入り組んだ水路がジグソーパズルのように細かく街を分けている。
e0087225_2273256.jpg 中心部には車道が無く、交通手段は徒歩かACTV(水上バス)しかない。それでも、少し離れた島に行く以外は全て橋が架かっているので、最初の2日間はACTVのチケットを買わずに歩き回った。しかしこれが何とも骨の折れる行程で、まるで迷宮を歩いているような感覚に陥るのだ。あちこちにサン・マルコ広場はこっちだリアルト橋はそっちだと看板が出ているのだが、何しろ日本人の感覚で従うと絶対そこにたどり着かない。矢印の意思表示が微妙にずれているとでも言おうか、まっすぐ先なのか先を左なのかそれとも後ろなのか、その決め手に欠けるのだ。Duomoの屋根を目印にすればどこからでも帰り着けるFirenzeが少し懐かしく思えた。
 3日目はMurano島に渡るために初めてACTVのチケットを翌日分も含めて24時間分買った。いざ乗ってみると、これも一筋縄ではいかない。軽く10以上ある路線がひしめき合っているので、どれに乗れば最終目的地につけるのかしっかり見定めなくてはならないのだ。ここでガイドブックが非常に役に立った、と言いたいところだが、Murano島に通じる路線が記述ミスで手前のSan Michele島までしか行かない事になっていて大いに焦った。現地でしっかりした路線図を手に入れるべきだったのだが、いったいどこで手にはいるのだろうか。
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 それでもやはり一番面白かったのは道に迷っている間に色んな景色を見て回った事だろう。細い細い裏道に入って行くと観光客の姿は消え、閑散とした石畳に時折住人の足音が響く。ふと建物を貫いたトンネルの向こうに目をやれば、Canal Grandeの水面がきらきらと輝いて、少し街にとけ込めたような錯覚を見せてくれるのだから。

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by marshM | 2009-04-30 23:59 |
昼と夜の境目
e0087225_244475.jpg Veneziaの夕方、お楽しみはBacaro。わかりやすく言えば立ち飲み屋だ。一杯2.5~3ユーロのグラスワインを頼んで、目の前にできあがる大皿からつまみを頼む。ふんだんにある海の幸を使ったつまみはどれも美味く、「とりあえずビール」の代わりにすっきりとしたプロセッコが昼間の喉の渇きを癒してくれる。
 夕方、時々夕食を作るカミさんを手伝うついでに台所で一杯飲み始める事がある。美味いワインが冷やしてあれば、簡単にできる一品料理をささっと作って端からつまんでいく。ちょうどそんな雰囲気でカウンターからあれこれ注文するのだ。
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 日本で立ち飲み屋と言えば労働者の心の憩いと言ったイメージが強い。最近でこそ丸ビルに大阪発の立ち飲み屋が出店してサラリーマン・OLの立ち寄るお洒落な場所になったが、大阪の本店は若い女性は近寄りがたい雰囲気なのだと聞く。以前京浜工業地帯近くの立ち飲み屋に入った時は、客はほとんど工員でタバコの吸い殻は床に捨て放題だった。
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 スペインのBARもそうだったが、VeneziaのBacaroは良い意味でとてもに大衆的な空間だ。開店時間になるとどこからともなく地元住民達がわらわらと集まり、いつもの頼み慣れた飲み物食べ物を抱えてお気に入りの場所に陣取る。
 そんな雰囲気をちょっとうらやましげに眺めながら、喉を潤し小腹の虫を養って、さあ夜のVeneziaへと繰り出す時間だ。
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by marshM | 2009-04-28 23:59 |
姿勢を正せ
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 Milanoのヴィットリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア、鉄とガラスでできた巨大なアーケードを歩いている時に横を歩くカミさんからクレームが付いた。
「このガッレリア広しと言えど猫背で下を向いて歩いているのはあなただけ」。
つまりみっともないからいい加減にしなさいと言うのだ。晴れてイタリアはMilanoの街を歩いているというのに、ホームシックで落ち込んでいたわけでも旅の終わりを惜しんでいたわけでもなく、ただ足下に注意を払って歩いていたのだが。
 ではいったい何に注意をしていたのか。
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 アンモナイトの化石である。
 始まりはVeneziaのホテルの階段からだった。日本でも古いデパートの階段や壁に使われている大理石に、時折アンモナイトやウミユリの化石を見る事ができる。Al Portico Guest House の階段はやはり大理石で、数個のアンモナイトを確認できた。San Marco 広場では人々が歩いてすり減った野ざらしの古い大理石にもアンモナイトが浮き上がっていた。そしてMilanoのガッレリア。ほぼ全面に赤茶色の大理石が張り巡らしてあり、所々にアンモナイトが入っているのだ。
 Veneziaの屋台でアンモナイトや三葉虫の化石を売り物にしていたが、これはどこからきたのかわからない。しかし、公共の施設や建築物に含まれる化石は出所がはっきりしている。なにしろイタリアの建物に埋まっていると言うところに価値があるのだ。もって帰る事はできないからせめて写真に納めてきた。一瞬どこかでハンマーを仕入れてきて夜中に繰り出すかなどと考えていた事は秘密にしておこう。


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by marshM | 2009-04-27 23:59 |