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クリスマスに買わない物
e0087225_2454138.jpg 新聞にケンタッキーフライドチキンのクーポン広告が入ってきた。しみじみと眺めるがマクドナルドやロッテリアに比べてあまりお得感がない。それもそのはずKFCは単価が高いからお腹一杯にしようと思うとえらくコストがかかるのだ。
 まてまて、と勝手に走り出す自分の思考を押しとどめる。最近どこかで「人間は油脂分を取ると脳内麻薬物質が出る」と言うような話を聞いた。フライドチキンなどはその最たる物で、だから際限なく「バーレル一抱え一気食いしたい」などと考えるのではないか。満足する量が他とは違うのだから単価は高くなる、高い単価に割引が付いてもお得感がないという結論になるのだ。
 しかしながら、フィレンツェで食べたビステッカ・アッラ・フィオレンティーナは赤子の頭ほどもある肉でありながら綺麗に完食とは行かなかった。グリルして油分を落としているという事もあるのだろうが、それ以外にも何かKFCには我を虜にする要素が隠れているのではないか、と深読みするクリスマス間近の昼下がり。



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by marshM | 2009-11-27 23:59 |
ハラペーニョ
e0087225_015763.jpg 私たちがPesaroの街を訪れた時に入ったtrattoria moderna 12|24、連れてきてくれたパイプ作家のMaurizioが一番最初に注文して「これが好きなんだよね」と頬張っていたのは、パンにハラペーニョのオリーブオイル漬けをかけたものだった。生のハラペーニョを輪切りにしてオリーブオイルに漬けただけ、それを切ったパンにかけるだけ。ピリッと程良く辛くて腹ぺこでやってきた我々のお腹をとりあえず落ち着かせるのに、そしてワインで乾杯するアテとして丁度良い一品だった。
 帰ってきてからしばらくこのハラペーニョのオリーブオイル漬けにはまっている。生のハラペーニョは最近ではあちこちの野菜売り場で見かける事が出来る。輪切りにしてオリーブオイル(出来れば香りの良いエキストラ・バージン)に漬けておけば日持ちもする。緑の瓶のハラペーニョソースとは違って酸っぱさはなく、あっさりぴりりと辛くて美味しいのだ。
 ところが、ハラペーニョを買う時に一パック数個入りの物しかないと、大量に漬けるわけにも行かずもてあましてしまう事がある。今回はそんな残りのハラペーニョを使ってスパゲティー・ペペロンチーノ風にアレンジしてみた。これがまた滅茶苦茶美味い。さらにオイルに漬けた分も出来上がってから回しかけると、独特の青臭い香りと生のオリーブオイルの香りが余計に食欲をそそる。
 これ、手軽でオススメレシピ。やみつきになる事間違いなし。



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by marshM | 2009-11-09 23:59 |
ボローニャのパットン
e0087225_235075.jpg ドラマ『バンド オブ ブラザース』で冒頭にかつてヨーロッパの戦場で戦った老人がこう語る。「寒い日は妻にこう話すんです、ここがバストーニュじゃなくて良かったと・・・」それだけ辛く寒く厳しい戦いだったと言う事を言わんとしているのだ。
 私が重たい荷物を持っているとカミさんが「重たくないの?少し手伝おうか?」と心配して声をかけてくる。そんなときは決まってこう返すのだ。「ここがボローニャじゃなくて良かったよ」と。
 ヨーロッパ旅行ではどんなに日本国内での移動にエスカレーター・エレベータを組み込んで快適に空港まで目指したとしても、現地で電車に乗る時に必ず重たい荷物を低いプラットホームから持ち上げて乗せなくてはならないという苦行が待っている。細腕の彼女に任せるわけにはいかないから、二人分の荷物を順次持ち上げなくてはならない。加えてボローニャではエレベーターが休止中、15日間二人分の荷物の入ったスーツケース二つを両手に提げて、長い階段を上り下りするのはかなりきつかった。
 二度目に下車した時に運良く駅員がいて、業務用のエレベーターを開けてくれた時はパットンの再来かと思ったとか思わなかったとか、そんな話題に花が咲くのはやっぱり変な夫婦なのだろうか。


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パットンとは・・・
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by marshM | 2009-10-25 23:59 |
初夏のドライブ
e0087225_11197.jpg 金曜日の昼下がり。土日になると道が混んでしまうので、ちょっと遠くのパイプ煙草屋まで車を走らせた。パイプ作家のMaurizioの作品を置いてくれている店だ。
 イタリアに行く直前、Maurizioに会いに行くと煙草屋の若旦那に伝えると、お土産を選ぶのを手伝ってくれた上にパイプの材料になる竹を持たせてくれた。ヨーロッパではあまり手に入らない材料らしく、まだ竹を使った作品を(たぶん)出していないMaurizioはそれをたいそう喜んでくれた。
 お返しというのも変だが、Milano Pipe Clubの面々がお気に入りにしているToscanaのかなりきついドライシガーを買って若旦那にお土産にした。シンプルなタバコに細かく刻んで混ぜるとアクセントになって美味しいのだ。
 梅雨前に遠くまで晴れ渡った空は清々しく、ウインドウから吹き込む風が心地よい。少し傾いた太陽に向かって車を走らせると、ちょっとしたドライブ気分。午後の弱まった日差しが体を火照らせるが、汗が体温と共に風に乗って逃げていく。早くもさわやかな真夏の午後が訪れたようだった。


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by marshM | 2009-06-12 23:59 |
シチリアの荒野のような
e0087225_054883.jpg シチリア産の赤ワイン、ネロ・ダボーラがうちにやってきた。やはりシチリア産は美味い。荒々しい味わいを覚えてしまうと、下手な高級フランスワインなどどうでも良くなってしまう。これで安いのだから何とも罪作りだ。


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by marshM | 2009-06-05 23:59 |
あの時見た光景
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 天気予報は昼から晴れ、雷注意報が発令された空は、摩天楼のような積雲の間から青い空が遙か遠くに見え隠れする。二階のバルコニーに座っていると、目の前をたくさんのツバメが飛び交う。盛んに飛び方を競ったり電線にとまって戯れる姿は、巣作り前の恋の季節なのだろう。
 Veneziaで朝食をとる中庭から見上げたツバメたちの飛翔はゆうに二ヶ月近く前の事になってしまった。ところ変われば季節も変わる。あの頃ツバメの季節だったVeneziaにやっと日本の季節が追いついた。日付変更線をまたぐ時間旅行が残したパラドックス。種による生態の違いなどと言う野暮な意見は受け付けない。


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by marshM | 2009-05-31 23:59 |
天使と悪魔と鑑賞批評論
e0087225_026493.jpg 大学の授業の一つに「鑑賞批評論」と言う科目があった。確か宿題が多くて教授が厳しいと噂されていたのをわざわざ取ったように記憶している。蓋を開けてみれば、絵画を読み解くのに多種多様な象徴・神話を調べリスト化していく、非常に面白い授業だった。
 映画『天使と悪魔』を見てきた。ストーリー展開と映画の出来はまあまあと言ったところ。たぶん、原作の方がいろいろな事に深く触れていて楽しめるのだと思う。私が面白いと思ったのは主人公ラングドン教授がヴァチカンの遺跡・遺物・絵画の中に隠された鍵を次々解き明かしていく下りだ。インディー・ジョーンズやララ・クロフトは架空の舞台を走り回るが、この映画では実在のものを上手く利用して謎を紐解いていく。それが映像であるからなおさら面白い。事実かどうかは前作と同様何とも言えないが、知識と観察から解き明かされるテンポが小気味良かった。
 ウフィッツィ美術館で膨大な量の絵画や彫刻を見た時、大学の授業のおかげである程度は描かれているものの意味を理解する事ができたが、後からガイドブックを開くと初めて知る事に「成る程」とうなずくものが多かった。いつになるかはわからないが、イタリア中部から南部をまわる旅に行く前には、もう少しキリスト教の事やイタリアの歴史について下調べしていくのも一つの楽しみなのではないか。そんな事を気づかせてくれた映画だった。


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by marshM | 2009-05-19 23:59 |
心地よい刺激
e0087225_110404.jpg 実際に行ってみなくてはわからない事というのは実に多い。
 結婚当初、カミさんの発泡水好きは今一つ私には理解できなかった。日本には美味しい水道水があるのに、何故水を、それも炭酸入りの水を買って飲まなくてはいけないのか。今でこそ糖分の多いビールの代わりにラムの発泡水割りを飲み慣れてしまったが、最初はとても違和感があった。
 海外旅行を何度も経験すると、蛇口をひねると美味しい水にありつける事がいかにすごい事なのかがわかってくる。どこに行っても安全で美味しい水はペットボトル入りのミネラルウォーターだ。イタリアでもそれは同じ事なのだが、地中海沿いの気候のせいかパリッと乾燥した空気に触れると、冷やした発泡水がことのほか美味しい。普段家で飲み慣れていた事もあるが、それ以上に旅行中無くてはならないものとなったのがフリザンテ、ガス入りミネラルウォーターだった。
 日本に帰ってきていつも飲み慣れた発泡水を口にするとどうも物足りない。どうしてだろうと考えてみると、イタリアに行く前は炭酸の強いイタリア製のフリザンテよりもフランス製の弱炭酸水を好んで飲んでいたのだが、旅行中ずっとフリザンテを飲んでいたせいで、喉の刺激が物足りなく感じてきてしまったようだ。
 アルコールも糖分も入っていないがキンキンに冷やすと喉の渇きを癒し適度な刺激を与えてくれるフリザンテ、どうも欠かせないものになってしまったようだ。


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by marshM | 2009-05-16 23:59 |
土産空間
e0087225_023040.jpg 日だまりの午後、最近お気に入りのCDをかけると、Milanoの10 Corso Como でのひとときを思い出す。廃工場を利用したセレクトショップは、たくさんの緑に覆われてぱっと見には中庭の広いアパートのような雰囲気だ。大きな窓から明るい太陽が降り注ぐ洋書とCDのコーナーでぼんやりとうろついていると、感じの良いボサノバの曲がかかり、カミさんと顔を見合わせて「これだ」と意見が合った。
 イタリアと言えばかつてはデザイン大国として日本の市場にも多くの洒落た製品が席巻していたが、今、改めてイタリアのショップを見回すと、センスの良いものは日本製や北欧製のものばかりが目立つ。ファッションストリートを見て回っても、イタリアよりもアメリカやECの他の国が目立っている。廃工場の跡地で次から次へと目を奪う商品は、ほとんどがイタリア以外からのものだった。
 CDのジャケットを何の気なしに取り上げてみると、今流行のDJがまとめたコンピレーションアルバムは、ドイツのレーベルがスペインでレコーディングしたものだった。調べてみると日本でも手にはいるらしいこのCD、イタリアのお土産と言うよりイタリア旅行の思い出の一部と言った方が正しいだろう。それでも、物憂げな暖かい日差しの下にはぴったりの一枚だ。

Bossamotion

DJ Red Buddha / Blue Flame


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by marshM | 2009-05-15 23:59 |
決意の代償
e0087225_0385581.jpg イタリアに入国して初めての食事に持った感想は「存分に太って帰る」であった。それほど本場のイタリア料理は美味かった。
 イタリアから帰って早一ヶ月が過ぎようとしている。いろいろな事があった経験の細かい記憶は既に表面から消え去ろうとしている。消えゆく記憶をとどめる方法は追体験に勝るものはない。カミさんがピアディーナはうちでも作れるというので生地から作る事になった。
 ふわふわとしたパンに比べると、ピアディーナは意外に簡単に作る事ができる。短時間寝かせたらのばしてフライパンで焼くだけだ。大手スーパーで買ってきたプロシュートとチーズを挟んでオリーブオイルを一かけ。口一杯に頬張るとまさしくイタリアで食べたあの味が蘇ってきた。
 イタリアから帰って早一ヶ月、2Kgは元に戻したが、あの日最初の食事で持った決意はなかなか解消する事ができないようだ。
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by marshM | 2009-05-13 23:59 |