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闇を歩く
e0087225_22144286.jpg 暗闇を歩くのは嫌いではない。世の中全くの暗闇など雲に閉ざされた夜の海の上か洞窟の中ぐらいのもので、街中でちょっとした暗がりでも少し先に行けば必ず街灯やコンビニの明かりが視界に入ってくる。
 子供の頃、手塚治虫の『ブラック・ジャック』にすっかりはまった私と友人は、お互いの家を行き来しては”オペ”に明け暮れていた。患者は超合金のロボットだったり友人の妹の大事なぬいぐるみだったり。昆虫採集セットに付いてきた簡易メスと鉗子代わりのハサミを使って、病巣の切除に明け暮れた物だ。
 手術ごっこがエスカレートしてくると、ぬいぐるみでは物足りなくなってくる。本物そっくりのメスが手元にあったのがいけなかった。田舎で採取してきたイモリを解剖しようという事になった。そして生き物の腹をあける事がどんなに生臭いか、ただいたずらに命をもてあそぶ事がどんなにむなしい事か。その時少年の私たちの心にはしっかり刻み込まれた。
 今の時代、少年達の心は闇に支配されているらしい。いつまでも幼児期の嗜虐性から抜け出せない闇、攻撃されて閉じこもる闇。どんな闇にも終わりが来る事を知っていれば、希望を持つ事ができるのに、それを教える事ができずに痛ましい事件が起こる。嘆かわしい事だ。
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by marshM | 2012-09-21 22:41 |
夏が終わっても
e0087225_1142484.jpg 南向きの窓から差す太陽の光が日に日に部屋の奥へと伸びていく。太陽の角度が浅くなれば太陽光が通過する大気の長さも長くなり、その分熱量も減ってくる。風向きが変わり最高気温が下がれば今までだれていた猫たちも活発に動き出す。
 梅雨の合間に拾ってきたルーはまだ3ヵ月ほどのやせっぽちなキジ猫。あまりにガリガリに痩せているので獣医に相談してみたが、特に病気らしい症状がないので餌を変えて様子を見る事になった。
 幼いうちに親と別れたせいか、ルーは甘えん坊。最近甘えの度合が加速して、寝ている私の胸の上に居座ってゴロゴロ言い出す。太陽の熱量が減ったとは言えまだまだ蒸し暑い夜に、小さな湯たんぽを抱え込むのはちょっとばかりしんどい。
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by marshM | 2012-09-10 11:53 |
夏のエネルギー
e0087225_19565177.jpg 夏が終わり秋が近づくと、一日の天気はめまぐるしく変わる。まだ日中は夏の熱量が残っているだけに、上昇したエネルギーは大きな雲を作り最後は雨と稲妻を生み出して大地に戻ってくる。
 空が広いと言うだけで何とはなしに一日の天気がどう変遷するか、朝の段階でわかってくる。気温、湿度、風向き、雲の割合。ビルに囲まれた小さな空を見ていてはできない事だ。
 太平洋高気圧が少しずつ後退して、秋の長雨が近づいてくる。今週の予報は雨、雨に冷やされて太陽のエネルギーが海へと流れていく。
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by marshM | 2012-09-06 20:03 |