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スキップ
e0087225_001023.jpg 数年ぶりの読書ビッグウェーブでちょっと変わった事がある。どうも文章の読解力が上がったような気がするのだ。いわば今まで読んでいたのは文字を拾い脳内に映像を展開した脳内映画鑑賞だったのが、ただ読み上げるのではなくどうも行間を読む事に長けてきたようなのだ。
 こんな事を書くと「こいつは義務教育で何を学んできたのか」と疑われそうだが、こればかりは経験に照らし合わせて読む事が出来ないとわからない事が多い、と私は思うのだ。主人公の感情の機微を追うにしても、経験した事のないものを想像するには限界がある。
 北村薫著『スキップ』は、17歳の少女が意識だけ42歳の自分にタイムスリップしてしまう話。25年後の自分を演じなくてはいけないのに、自分には間の記憶がない。そして鏡の中の自分を見て愕然とする。なんてタイムリーだろう、40歳の私がライトノベルを読んで愕然としたのに似ているではないか。
 40代になっても50代になっても、忘れてはならないもの、芯に強く持っていなくてはいけないものがあると教えられるような作品。かなり面白かった。
 シリーズとして『ターン』『リセット』があるが、これまた面白そうだ。


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by marshM | 2008-05-31 23:59 |
夏への扉
 ここの所SF小説を立て続けに読んでいる。「SFが好きなの?」と問われて気が付いたが、実を言うとそれ程サイエンスに通じているわけではなく、荒唐無稽なフィクションの方にこだわっているのかも知れない。
 ミステリでもそうなのだが、あまり犯人捜しや理論を読み解きながら楽しんでいる事は少ない。ざっと読み終わって面白かった作品は、二度三度読み返して伏線に気が付く。だから、特にSFが好きだから読み続けているわけではなく、その世界観だとか人間関係が面白くて読み進めているのかも知れない。
 ハインラインの『夏への扉』をまた読み返し始めた。この作品の良さもまた初っ端から感傷的だという事なのかも知れない。それともただ猫が好きだ、と言うだけか?
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by marshM | 2008-05-30 23:59 |
SFイラスト
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 先日、本屋で面白い画集を見つけた。模型雑誌に掲載されているSFストーリーの設定資料とイラスト集らしい。パラパラとめくっていると妙に懐かしい感じがして危なく購入しそうになった。
 今日のいわゆるライトノベルの表紙や挿絵はアニメ調のイラストが主流だ。ライトノベルとアニメとコミックが興行的に密接な繋がりを持っているためだろう。私が中学高校の頃は、加藤直之氏を筆頭にリアル調からアメコミ調が主流だった。その影響を受けて頭角を現したのが士郎正宗氏や大河原邦男氏だったように思う。今でも小説の内容より表紙やポスターの未来想像図の方を良く覚えているくらいだから、私が絵を志した根底にはあのリアルなSFイラストが大きな役割を果たしているのかも知れない。
 ペンを多用した緻密なイラストで構成された、在りし日のソノラマ文庫やサンリオSF文庫を思い起こさせる、新しくてちょっと懐かしい画集。やっぱり初心を忘れないように手元に置いておくべきだろうか。それとも初心に戻って加藤直之か。


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by marshM | 2008-05-29 23:59 |
捜し物は何処
e0087225_1340145.jpg 書店も古本屋も図書館も、蔵書スペースには限りがある。限りがあるからにはニーズのある本しか置かない。そうなると残る手だてはネット通販だけである。
 Amazonで欲しい本を検索してみると、絶版なのか古本しか扱ってなかった。悩む所だ。


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by marshM | 2008-05-28 23:59 |
やめられない
e0087225_1274383.jpg 舌が油脂分を感じると脳内麻薬物質が分泌されるように、活字を追っている時にも何処か恍惚とした部分が確かに存在するのかも知れない。いや、するのである。
 脳内のSF分が足りなくなってきた。明日の買い出しの時、本屋に寄らずに帰ってこられるか自信がない。いけないいけないと思いつつもあの幾層にも列んだ本棚を見ただけで足が吸い寄せられていく。文字の海に首まで浸ってしまったら、なんでも良い「これだ」と思う物を手に取るまで抜け出す事は出来ないのだ。
 ブックオフあたりで禁酒協会の活字中毒版が結成されていないだろうか。分厚いガイドが配られて全員で何時間も読みふけっていそうだ。


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by marshM | 2008-05-27 23:59 |
南の風湿度70%
e0087225_1712439.jpg 夏雲が空を覆いさわやかな風が吹き抜けるが、先日までの雨のせいで湿度は高く、洗濯物がパリッと短時間で乾かない。小笠原父島での数日を思い出す。入り組んだ谷間に宿を取った我々は、朝洗濯物を強い日差しの下に干して出かけても、夕方までハッキリと乾いた試しがなかった。
 人間は山に父性、海に母性を求めて出かけていくと言うが、それだけだとも言えないのではないか。私が生まれ育った横浜には天然の浜辺はほとんど無いが、それでもコンクリートで固められた海岸から海風が丘を駆け上り、奥まった新興住宅街まで涼風を届ける。そして太平洋の黒潮につきだした関東南東部は、海からのエネルギーを受けた低気圧や前線の影響で雨も多い。湿度が高く曇りがちで暑い夏に育った者は、爽やかな高原よりもじめじめとした南の島の方が親近感が湧くのではないだろうか。
 とここまで考えて、生まれ育った町にも母性的イメージがあるとしたら、結局元の木阿弥だという事に気が付いた。迂闊。


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by marshM | 2008-05-26 17:35 |
遅い夕暮れ
e0087225_203726.jpg 昨日一日降り続いた雨は朝には上がり、午後には雲も切れて小さな空が顔をのぞかせる。
 ふと気が付くと18時をまわっているのに外は明るく、だいぶ日が長くなってきた。雨でそこら中が濡れているからなのか、カエルの声が普段より近くから聞こえる。暑くもなく寒くもない、心地良い夕暮れを胸一杯に吸い込む。


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by marshM | 2008-05-25 20:07 |
物足りない。
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 機元伸司『僕たちの終末』読了。人類絶滅の危機を前にして日本の中小企業が主体になって恒星間宇宙船を建造する話。少し前に読んだ『神様のパズル』と違って、宇宙船の作り方は中学の時に一通り調べたので話にはしっかりついて行かれた。が、何かイマイチ、そう言うもんだよねという話。


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by marshM | 2008-05-24 23:59 |
初夏
e0087225_2163753.jpg 朝、雨戸を開けると強い日差しと共に一斉に庭にあるあらゆる物の臭いが室内に押し寄せる。春や秋に慎ましやかに花や枯葉が「香り立つ」のと違い、まさしく夏の空気は「匂い立つ」と言う言葉がふさわしい。
 ジリジリと焼けるような日差しが降り注ぐあらゆる物、プラスチック樹脂からは揮発する素材、スノコ板からは雨の間溜めていた水分、草木が出す二酸化炭素、石や土の焼ける臭いから枯れ草の芳香まで、全てが匂い立つ。強烈な臭いの襲来にめまいを起こしそうになりながら眩しい一点を見据えると、「来た来た」と嬉しい気持ちが沸々湧いてくる。


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by marshM | 2008-05-23 23:59 |
ランチは楽しく
e0087225_1601673.jpg 家で仕事をしていると、ランチに定食屋の膳だのカフェのカレーだのを望む事は出来ない。もちろん朝に弁当を作っておくなんて手間も惜しい。一人の日はさっさと作ってさっさと食べられるインスタントラーメンが一番効率がよいのだ。
 毎日毎日インスタントラーメンでは体に悪いというので、数日前から乾麺の蕎麦を茹でている。カロリー控えめ、塩分控えめで良いのだが、腹持ちまで控えめなのはちょっとした誤算だった。
 買い出しに行ったついでに気分を変えて納豆を買う。茹で上げた蕎麦につゆをぶっかけて、納豆とネギを乗せたら立派なメニューだ。腹持ちも栄養価も良い。「本末転倒」と頭の後ろ高い所から囁く声は聞かなかった事にする。


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by marshM | 2008-05-22 23:59 |