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サクラチル
e0087225_11173874.jpg 朝から降り続いた冷たい雨が昼下がりには優しい日差しに変わる。青空には満開の桜、ハラハラと花吹雪を舞い散らせる。
 巨大ショッピングモールの中で懇意にしていたショップのスタッフが揃って辞める事になった。いつもそこに行けばある笑顔が無くなってしまうのは寂しいが、それぞれの新しい一歩を応援してあげたい。挨拶はちょっと素っ気ないくらいがよい。
 カミさんの行き付けの店でも辞めて行く子が一人。まさしく、別れの季節である。桜が咲き始めたら青々とした葉が茂るまで一気呵成、感傷に浸っている暇はないのだ。


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by marshM | 2008-03-31 23:59 |
夜遊び
e0087225_08152.jpg 週末の夜、ちょっと贅沢に遊んできた帰り、銀座コリドー街にある『Bar de Ollaria』に寄ってきた。スペインバルが流行の昨今、コリドー街の中だけでも何軒かの店が見受けられる。中瀬さんのオジャリアも満席に近い賑わいだ。
 店内を見渡すと、若い女性の二人組が多いのが目立つ。それも揃ってスペインワインをオーダーしている。検索で「Bar de Ollaria」を調べてこのブログに辿り着く人も多いので一言言わせてもらうと、他ならぬバル・デ・オジャリアに来たのなら是非シェリーを試して欲しい。頼み方は簡単だ。カウンターの中にいる割腹の良い眼鏡にオールバックの人物に、料理に合うシェリーをと声をかければよいのだ。
 ご一緒した方と料理も取らずにパイプをふかしだすと、いつの間にか後ろのテーブルに座っていた外国人男性もパイプをくわえていた。そうそう、この店はシガーもあったはず。シガーにシェリーでは物足りなければ、シェリーにまつわるブランデーやジンも頼めば出てくる。オールマイティーに嗜好品を楽しめるのがこの店の良い所なのだ。
 程よく酔った所で終電に余裕を残して席を立ったはずが、あと一息の所でダイヤ改正の不確定情報をつかまされていたおかげでタクシーに乗る羽目になったのはまた別の話。



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by marshM | 2008-03-29 23:59 |
花見
e0087225_14224248.jpg 我が家の愛車ポンコツ号の、すり減ったタイヤを交換するために近所のショップまで出かけてきた。古い車なので専門ショップに行かないとならないのだが、タイヤ交換はそこからさらにタイヤ屋に持っていくのだとか。2時間ほどで終わるというので、あらかじめパイプと本を用意してブラブラすることにした。
 新興住宅街の真ん中は公園が多い。円墳の様に小高く盛り上がった丘の天辺に、東屋がいくつか建っているのを見つけて陣取る。世の中は春休み、開けた頂上の芝生には小学生達が寝っ転がって遊び、その周りにはいくつもの桜の樹。寒くもなく暑くもなく、本を読んで煙をたなびかせていると、あっという間に時間が過ぎていく。


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by marshM | 2008-03-28 23:59 |
初めて聞く鳴き声
e0087225_0433390.jpg 午前中部屋の空気を入れ換えるために窓を開け放つと、聞き慣れない鳥の声が聞こえてきた。どうやら家の前の電信柱の天辺にとまっている鳥が鳴いている様だ。「ピョール」と四回繰り返すのをワンセット、間を空けて鳴き続けている。遠くでかすかに同じ鳴き声が聞こえるのは、縄張りを主張しあっているのか連れあいを捜しているのか。
 シルエットしか見えなかったので、ヒヨドリと同じくらいの大きさと鳴き声で検索すると、アオゲラという名前が浮かんできた。以前実家の近所でアカゲラは見た事があったが、アオゲラ、なんて鳥がいるとは知らなかった。一眼レフに望遠レンズをつけて逆光でも撮っておけば良かった。
 それから数日、アオゲラらしき鳥は何度も近所を徘徊している様だが、写真を撮れるほど近くまでは来なくなった。しかし鳴き声の合間に何かを叩く鋭い連続音が聞こえる所を見ると、キツツキの仲間のアオゲラで間違えはないようだ。いつでも撮れるようにカメラを用意しておくか。


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by marshM | 2008-03-27 23:59 |
うちの子
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 型は古いがまだまだ現役バリバリのうちのドラム式洗濯機は、多少、いやかなり騒がしい。洗濯している間は中身が偏るせいかガッコンガッコン地団駄を踏む。終わったら終わったで教えてくれるのは良いが、電源を切りに行くまでかなり長い事ピーピー鳴いている。「はいはい、わかったから」と言った所で聞く耳を持つわけでもなく、ピーピー言ってるウチにブチッと電源切ってギャフンと言わせてやろうと思うと駆けつけたとたんに鳴き止む。
 元々知能も感情も持ち合わせていないただの洗濯機なのだが、つきあいが長いとついつい愛着が湧いて擬人化してしまう物なのだろうか。扉を開け放して中身を詰めだすと、冷蔵庫が「冷気が逃げる」とピーピー言い出す時も、つい「はいはい」と言ってしまうのだ。


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by marshM | 2008-03-26 23:59 |
ぼくのキャノン
e0087225_0535781.jpg その砲台が正午を告げる時、ドンという空気を振るわせる響きはない。静かに気根が絡まったキャノンは、沖縄の焼ける様な日差しを受けて真っ直ぐに影を落として正午を告げる。
 池上永一著「ぼくのキャノン」を読み終わった。おもしろい。荒唐無稽な村の話が次々と心を惹き付けて一気に核心へとなだれ込む。沖縄であった戦争の記憶、本土防衛の名の下に侵略した日本と、その日本と戦うために侵略したアメリカ。今なお褪せない太平洋戦争の記憶が浮かび上がる。
 池上永一にかかるとアメリカの神話も9・11テロ事件も物語の味付けにしかならない。まるでアニメのキャラクターの様な村に関わる人物達も、核心である「沖縄」を語るための布石にしか過ぎない。戦争を知らない世代、昭和を知らない世代をも含めて真実を語る巧妙な手口なのだ。
 一大リゾート地「沖縄」を愛して止まない人は多いが、何故今なお沖縄は沖縄のままなのか、それを知るためにこの本を読んでから飛行機に乗るべきであろう。作者の本意がくみ取れなかったとしても、十分に楽しめる娯楽性にあふれているこの本を読んで、損はないと思うからだ。


↑コトブキッ。


ぼくのキャノン
池上 永一 / / 文藝春秋
スコア選択: ★★★★★
 
 
 
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by marshM | 2008-03-25 23:59 |
サクラサク
e0087225_23585962.jpg 気象庁が東京の桜の開花宣言をした。その日たまたま近所のグラウンドを通り過ぎると、ぐるりを取り囲んだ桜並木が、淡い桃色で煙る様に小さな花芽を無数につけ、その中の一つ二つがにこやかに花を開いていた。
 日本の文化の中には先取りの習慣がある様だ。着物の柄は夏になったから夏の柄を着るのではなく、夏になるまでに夏柄を着るのだとか。冬は年を越したとたん「迎春」となり、日本全国雪が深く積もっていようと春を祝う。その春から花が開く本当の春までが何とも長い。
 桜が開花してやっとホントに春が来たと深くうなずく事が出来た。


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by marshM | 2008-03-24 23:59 |
欲求不満
e0087225_11272952.jpg 忙しかったり花粉でだるかったり、買い出しに出るのが億劫な日は「そうだ、本屋に寄って漫画でも買ってくるか」と発破をかける。どこを捜しても見つからない昨日の欲求は、新たなリストに書き換えられている。時間が無くても漫画ならせいぜい30分の娯楽だからお気楽なのだ。
 ところがこれがまた見つからない。先日捜していた物は人気が出ていて売り切れだったが、今度のはどうもマイナーで置いていない様だ。本屋の検索システムにも引っかからない。
 渋谷とか新宿とかに行って大人買い? やるかたない欲求を既に見つけてある小説に向けようにも、家にはまだ読み終わってない本が数冊。溜息。


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by marshM | 2008-03-23 23:59 |
カジキマグロ
e0087225_095735.jpg 週末、直射日光に汗ばむほどの陽気に、ベランダでじっくり腰を据えて新しいパイプ煙草を燻らす。タバコ屋の若旦那に「飽きの来ない味」と太鼓判を押されただけの事はあって、バージニア葉の甘みの上にさっぱりとした香木に似た香りが漂う。いや、香木と言うより時間が経つに連れある物を思い出した。雑貨屋やセレクトショップに置いてある海の香り。
 紅茶もコーヒーも製品には産地やブレンダー名、その味や香りが醸し出すイメージが名付けられる事がある。パイプ煙草の葉もまた然り、ある情景や場面のイメージをブレンドしてパッケージするのだ。今回手にしたパイプ煙草はRattray Marlin Flake 。Marlinとはカジキマグロ、Flakeは煙草の製法である。
 お香や部屋用の香水の香りに海をイメージした物がいくつかあるが、これがどうして海なのかと首を捻らざるを得ない。海と言えば塩と朽ちた海草の臭いが一番に浮かぶのだが、そんな臭いを好きこのんでばらまく人はいないだろうから、あくまで欧米人の海に対する香りのイメージなのだろう。そして、ヘミングウェイも追い求めたカジキマグロ。そう遠くないイメージであろう。勧められて何の気無しに手に入れたパイプ煙草にふと壮大なパノラマを脳裏に思い描いた。


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by marshM | 2008-03-22 23:59 |
月世界
e0087225_3222820.jpg 晴れているとは言い難いがさりとて雨を予感するでもない、モヤモヤとした空模様の一日。日が暮れるとともに空にはおぼろ月が浮かび、夜が深くなるに連れ淡いベールが晴れていく。
 ほぼ真円の月は、明るい部屋からいきなり外に出た瞳孔の開ききらない目にも、世界のそのあり方を淡く見せつけてくれる。夜に闇がある事を忘れてしまうほど、その景色は見る者を優しく受け入れてくれるのだ。


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by marshM | 2008-03-21 23:59 |