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草刈り
e0087225_1232219.jpg 陽気が良くなってくると草木が伸びる。我が長屋に付属する猫の額ほどの庭でも雑草の茂みが目立ってきたので、数日前、とうとう業を煮やして草刈りに着手した。
 草刈りを始めるとそれまで気が付かなかった草の下や石の裏に沢山の虫たちが潜んでいるのを見つける。ダンゴムシやヒシバッタ、フナムシに似た妙なやつ。人工芝を除けると小振りなゴキブリ達までもが走り出てきた。
 自然の中で繁殖している物に手を加えるつもりはないのだが、目と鼻の先でゴキブリが動き回っているのは気分の良い物ではない。とは言え、駆除しようと思うと他の虫たちにも危害が及ぶ。まるで民間人の被害者を無くすためにクラスター爆弾の使用禁止を検討する大国政府軍事担当者のように悩んだあげく、我が王国では大量殺戮兵器の局所使用に踏み切ったわけである。あぁ、大国のエゴはこうやって生まれていくのか。
 全く手入れをしていない隣の庭が目立つ程に綺麗になった我が庭、満足感を覚えたのもつかの間、1日も経つと茂みが無くなった分新しい草がぐんぐんと成長しているのが手に取るようにわかるのである。これから半年、伸びては刈りの繰り返しが続くかと思うと、軽いめまいに襲われるうららかな昼下がりであった。
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by marshM | 2007-03-30 23:59 |
閉店
 沖縄のニーニーが店を閉める事になった。お店のロゴは私が作らせてもらった事もあるのだが、それ以前においしいニーニーの料理が食べられないと思うと残念でならない。
 考えてみると近年私が作ったロゴは3件。ペット用ブティックとダイビングショップと割烹居酒屋。先日ダイビングショップも店をたたんだので、ブティック以外は無くなってしまった事になる。もしかして、これは私の作ったロゴがいけなかったのか?などと余計な心配が頭をよぎるが、絶対にそんな事は無いとも言い切れない。そう思うと普段から商売繁盛の文様を研究しておかなければならないとも思う。それ以前に他にも私に頼んでくる人がいるかどうかが問題だが、それはまた別の話。
 沖縄のニーニーにもダイビングショップのオーナーにも、機会があればまた是非店を復活させて欲しい。私のロゴがどうこうではなくて、純粋に大好きな場所を復活させて欲しいという意味を込めて。
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by marshM | 2007-03-28 12:56 |
ボンベイ・サファイア
e0087225_11434146.jpg 癖のある酒が好きである。昔入り浸っていたBARでテキーラを好んで飲んでいたら、ボンベイ・サファイアとキャプテン・モーガンを教えてくれた。普段は取っつきづらいジンとラムなのだが、どちらも香草のフレーバー付けがしてありストレートでもおいしく飲む事が出来る。
 先日何気なく買ってあったボンベイ・サファイアとパイプ煙草とを合わせてみたらことのほかおいしい事に気付いてしまった。パイプ煙草の煙は肺に入れない。舌と喉と鼻で味わう。強い酒をすするようにちょろちょろと吸い込むと、舌にほのかな甘さが広がり、喉奥や鼻腔にお茶の葉を燻したような香りが漂う。その合間にボンベイ・サファイアをちびちび舐めると、甘さと香りが相互に高めあって得も言われぬ一時を作り出す。
 ならば他の酒ではどうなのか。とろりとした甘さは煙の微かな甘さを飲み込んでしまうので合わないのはシェリーのモスカテルでわかっている。ではパイプ煙草に香り付けとして使われる事もあるラムは、スコッチのシングルモルトやアイリッシュウイスキーはどうだ、と想像は広がっていく。
 洋酒もパイプ煙草も欧米で出来上がった嗜好品である。酒がある所にはパイプがあり、種類の数だけ歴史が語られる。そんな物を追求し出したら只でさえ寒い懐が素寒貧になってしまうだろう、と自戒しつつも鼻の奥にあの香りが甦って心が浮き足立つのである。
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by marshM | 2007-03-27 23:59 |
記憶の歌声
e0087225_19163735.jpg しばらく前から気になっている事があった。麻布十番の事務所に顔を出していた頃、そこの社長によく連れて行ってもらった六本木の小さなJAZZクラブが今どうなっているのか。移転のハガキをもらって以来、顔を出すことなく私の住所も変わってしまったので、連絡が途切れてしまったのだ。
 そのクラブはtatsumiというベテラン・ボーカリストのママを中心に、ベース・ドラム・ピアノの演奏が日に3回。時には若い女性ボーカルが交代で参加する。tatsumiさんはけっこうなお歳らしいのだが、ハスキーな声とボーイッシュなスタイルで力強い歌声を聞かせてくれる。客は周辺のIT関連企業の社長や何処かで繋がりのある面々なのだが、姉御肌のtatsumiさんに駆け出しクリエーターの私も結構かわいがってもらった。
 JAZZクラブといっても結構高い金額を払わされる店で、事務所に繋がりが無くなってしまうとついつい足が遠のいてしまった。用事があって麻布十番を訪れた折りにtatsumiさんにばったり出くわした事があったが、しっかり私の顔を覚えていてくれた事が嬉しかった。
 そして店舗移転のハガキが来たのは2003年の春。昨日ようやくそのハガキを見つけ出し、インターネットで検索をかけてみたのだが、電話番号と住所はどこをどう探しても違う店が出る。店の名前セカンドハウスで検索しても駄目。tatsumiさんの名前で検索してやっと今月横浜でのライブがヒットした。推測であるがどうやら店をたたんだのではないだろうか。
 当時参加していたピアニストに柴田敬一という若手がいた。缶詰になった事務所に下のBARから流れてくる彼のソロ演奏は、素人にもわかるほど正確で格好良かった。今では中島美嘉のレコーディングや米国大物JAZZアーティストとの実績がある彼がまだ横浜でのライブに参加しているようなのが嬉しい。
 縁があれば、また何処かであのハスキーな歌声を聞く事が出来るだろうか。
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by marshM | 2007-03-25 19:51 |
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by marshM | 2007-03-24 23:58 |
特に意味は無し
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by marshM | 2007-03-23 23:59 |
欲求
e0087225_23242972.jpg 子供の頃、お小遣いを握りしめて模型屋に駆け込むと、1時間も2時間もどれにしようか悩み、あれこれ眺めて親や店主にあきれられた物である。優柔不断、なのかも知れないが、それ以上に眺めて選んで楽しんでいたような気がする。手持ちの小遣いは限られているのだが、そのうち手に入れる事が出来るかも知れない宝の山を前にしてそこを動く事が出来ないのだ。宝の洞窟に迷い込む事があるとすれば、呪いがかけられていなくてもそこから出る事が出来ない少年だったかも知れない。しかし一通り隅から隅まで眺め終わると、何処かで妥協して、自分が手に入れられる最良の物を選んで帰途についた。
 そんな少年がどんな大人になったか。三つ子の魂百まで、未だにその癖は抜けない。カバンにしろ筆箱にしろ、どんな物があるのか、何が良い物かを隅から隅まで眺める事から始める。一通り眺め終わった頃にはだいぶ日にちも経って、お目当ては売れてしまったか買い物自体どうでも良くなっているのだ。
 欲深いのか欲がないのか、我ながら判断に苦しむ所である。
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by marshM | 2007-03-22 23:51 |
味付け卵
e0087225_17304884.jpg 月に一回、カミさんに牛スジの良い物を仕入れてきてもらって、酒の肴に煮込んでもらう。関西の牛肉は安くて美味い。スジでさえトロトロのクニクニで考えただけでもよだれが出る。
 だが、一度煮込むとどんなに保たせたとしても3日が限度。食べれば減るし、食べなければ味が染み込みすぎてしまう。一緒に煮た卵などは2日目には表面が固くなってしまい食感が悪くなるのだ。
 そこで考えたのが、残った汁の再利用。醤油とみりんと砂糖と少しばかりの水を足して、新しく茹でた卵を4・5個入れ煮込む。ゆで卵は早めに上げて中は半熟のはずだ。汁を一度沸騰させたら火を止めて、余熱で卵に味を染み込ませる。
 翌昼、早速ラーメンに乗せて試食。何故かほぼ固ゆでになって味も薄味。やはり余熱の温度が高すぎたか。そうとわかれば改めてクツクツ煮込む。一晩経って美味そうに色付いた卵は、肉の旨味が残る汁の味がしみてうまかった。
 やはり半熟味付け卵を作るのは難しい。今度は普通に汁を作って再挑戦だと意気込んだものの、そのうち「汁のダシにはチャーシューが一番」なんて言って台所から離れなくなりそうな自分が怖い。
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by marshM | 2007-03-21 23:59 |
ステッカー
e0087225_13382258.jpg 秋風が肌寒いグラナダからバスで移動するとマラガの街はまだ夏の終わり、太陽がまぶしく街が輝いて見える。コスタ・デル・ソル、太陽の海岸といわれる所以か。
 長距離バスの中継地、マラガ・エスタシオンからバスで中心部の短距離バス起点まで移動する間、何故かやたらと花模様が目立つ。トランクやガラスに白地に黄色の花のステッカーを貼り付けた車を多く見かけるのだ。乗り換えのアラメダ・プリンシパル通りに立って驚いたのは、バスの模様まで大きな花をあしらってある。それもフリーハンド調で色合いはステッカーと同じ。これは何かイベントか主張があるのだろうと心に書き留めてバスに乗り込む。
 他にもロバをかたどったステッカーをよく見かけた。バルセロナ・マラガ・ジローナを移動する途中、明るい地色には黒、暗い地色には白のロバの姿を見ない日はなかった。流行のステッカーなのだろうか、何か意味があるのだろうかと疑問はふくれていくばかり。
 マラガからバルセロナに戻った我々は、カミさんの友人にその疑問をぶつけてみた。すると、どうやら花柄はエコロジー運動の象徴、ロバはスペインの闘牛に対抗したカタロニアのシンボルらしい事がわかった。我々が移動したのは主にアンダルシアだったが、ステッカーの数だけカタロニア人が多かった、若しくは闘牛に反対する人々がいたという事だろうか。カタロニア人であるその友人に話を聞くと、カタロニアとスペインとは区別して語られる事が多い。スペイン内戦にも関わるようである。外国人観光客にも気さくなスペインの人々だが、奥底に隠れた歴史を見え隠れさせてはハタと考えさせられる事がしばしばあるのだった。
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by marshM | 2007-03-20 13:39 |
食欲をそそる煙
 友人と大自然の中で心ゆくまでパイプを楽しもうという話からキャンプ行く事になった。そこで友人夫婦に必要最低限の装備を見繕うため、近所のスポーツショップに遠征。まだシーズンには早いらしく、ホームセンターではキャンプ用品の扱いが無い。目当てのスポーツショップでもスキー・スノーボードのコーナーに押されてこぢんまりとしていたが、必要な物は案外安く手に入った。
 我々夫婦もあれこれ物色していたのだが、私が焚き火台を指をくわえて眺めている横でカミさんは調理器具に夢中。スモーカーに興味を示しているようなので「段ボールでも出来るよ」と教えると、「薫製を作った事があるなんて聞いてない、どうして教えてくれなかったの」と何だか話が変な方向に。
 私がやった事があるのはいわゆる温燻。電熱器で金属皿のチップを燻らして、箱の中に煙を蔓延させる。煙の温度が高くなるので肉が蒸し焼きのような状態になる。チーズやかまぼこを入れると丁度良い酒の肴になるので一時期夢中になった事があった。
 しかし考えてみればハンズで電熱コンロと金属皿と温度計を買って使った覚えがある。火力はツー・バーナーを弱火にして使うとして、金属皿とスモークチップと焼き網は新調しなくてはならない。さすがに段ボール一つ持っていけば何とかなる、という物ではなかったか。いっそパイプの煙で燻してみればと提案するがあえなく却下。桜のチップと煙草の葉では香りが違うからして、当然ではあるのだが。今回のキャンプで食欲をそそる煙が出るかどうか、ちょっと微妙な所である。
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by marshM | 2007-03-18 18:24 |