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夏の終わり
e0087225_15564953.jpg 久しぶりに晴れた一日、夏休み最終日。ミンミンゼミに混じって聞こえるツクツクボウシの鳴き声が、宿題をやり残した小学生の悲鳴を思い出させるようでおかしい。「モウイイヨー、モウイイヨー」。こんな時ばかりは大人になってしまった自分がうれしく思える。それなりにこなさなければいけない課題はあるのだが。
 日差しは強いが太平洋高気圧の勢力が弱まったせいで大陸から乾いた涼しい風が吹いてくる。否が応でも秋を感じさせる空気に、アキアカネの姿が追い打ちをかける。
 8月最終日はプールで一泳ぎ、帰りはすっかり暗くなる。ひと月前ならまだ明るかった時間の帰り道、音もなく覆い尽くす夜のとばりにやはり秋の気配。カブトムシの木もすっかり寂しくなってしまった。
 覆い尽くすような垣根にはさまれた小道は四方八方から虫の声。
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by marshM | 2006-08-31 23:59 |
帝都の地下ダンジョン
e0087225_1295261.jpg 先日有楽町に行ったときには、地下鉄日比谷駅で降りてお堀沿いを歩いた。と書くと話は簡単に思えるのだが、日比谷駅・有楽町駅・銀座駅は地下で繋がっていて、方向と出口を見誤るととんでもない所に出てしまう。
 目的地に一番近い出口を探し、交差する路線をさらに深くくぐって地下道を歩く。目指す出口はなにやらオフィスビルの地下飲食店街。エスカレーターやエレベーターを探すのに地図を探さなくてはならない。まるでロールプレイングゲームのダンジョンのようである。
 エレベーターで1階に下りると古い作りのオフィスビルエントランスホール。背広姿のサラリーマンに違和感を覚えるが、浮いてるのは私たちの方。彼等は毎日このダンジョンを行き来しているのだろう。大きなガラスドアを抜けると、やっとの事でまぶしい日差しの中にお堀の涼しげな緑が目にはいるのである。
 すこし、レベルが上がった気分。
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by marshM | 2006-08-30 23:59 |
猛烈チャーハン
e0087225_19363034.jpg モニタを見に行った帰りにあまりにもお腹が空いたので、ラーメンでも一杯ひっかけていこうという事になった。そこで有楽町のガード下から見渡すと、そう遠くない所に「ラーメン」の文字がのぼりと共にはためいていた。そこは人がすれ違うのがやっとのくらいの戦後の時代を彷彿とさせるガード下の抜け道。表から二件目にラーメン屋はあった。
 表に出ていた雑誌の切り抜きによると「豚骨だしなのにあっさり東京ラーメン」とある。これは入らないわけにはいかない。入り口脇で食券を買って引き戸をくぐる。
 頑固オヤジの汚い店かと思いきやさにあらず、オヤジは愛想が良くカウンターも8人ぐらいしか座れないだろうテーブル席も綺麗なものだった。カウンターの上には銀座の歴史を語る写真。銀座と共に歩んできた店なのだろう。路地裏の老舗ラーメン屋だと言うだけでもう既に満足感に浸る事が出来る。
 出てきたラーメンは能書き通りあっさり醤油。麺は柔らかいがコシの残る縮れ中太麺。ねぎとメンマとチャーシュウ、煮卵がないのが残念だったが、チャーシュウはホロホロで薄味が染み絶品であった。
 これだけでは普通の美味しいラーメン屋でしかないのだが、この店はチャーハンを頼むとうるさい。中華鍋としゃもじが勢いよくぶつかり合い店中に金属音を響かせるのだ。「食事中にうるさ~い」と最初は叫び出しそうになるが、それが続くとだんだん笑いがこみ上げてきて、終いには自分もチャーハンを頼みたくなる。そんなに勢い込めて作ったチャーハンの味はいかほどのものか。今回は食券を買い直す煩わしさもあって頼まなかったが、次回は是非挑戦してみようと思わせる、騒がしくも楽しいラーメン屋だった。
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by marshM | 2006-08-25 23:59 |
TPO
e0087225_19152670.jpg スペインBAR(バル)に久しぶりに夫婦で寄った。スペイン料理を肴にビールからシェリーへと飲み進むとシガーが欲しくなる。銀座にあったシェリー専門BARでマスターがシガーの楽しみを再認識させてくれて以来、シガーを香りとして楽しむのが面白くてしょうがない。
 持ち合わせがなかったので、カミさんとその友人を残して駅前に見かけたタバコ屋まで買いに走る。店主はどう見てもオタクな技術施工業的ななりだがシガーの知識はしっかりしているようだ。キューバ産の細身のものをチョイスして戻ると、糖蜜のように甘くて濃いシェリー、ペドロ・ヒメネスをオーダー。シガーの強い香りと濃厚な甘さが心地よい。
 残念な事にそこそこ流行の立ち飲みBARなので、若い女の子の二人連れもカウンターに並び、シガーの煙の行方が少し気になってしまう。酒とシガーはベストマッチなのだが、どうも時間と場所を読み違えてしまったようだ。もう一件何処か静かなBARにと思ったのだが、終電と次の日の仕事がそうは問屋が卸さないとにらみつける。夏が終わらないうちに何か良い酒を見繕って庭で残りを楽しむ事にしよう。
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by marshM | 2006-08-24 23:59 |
次期主力映像表示機器
e0087225_1845293.jpg EIZO Galleria にナナオのモニタを見に行ってきた。インターネットで通信販売もしているし、近所の量販店でも扱っているのだが、ここはひとつ直営ショールームで一番良い状態のものを見てやろうというわけだ。
 ここしばらく秋葉原から足が遠のいていたため、ブラウン管に比較しての液晶モニタがどれほどまでの完成度を持っているかがわからなかった。液晶モニタが出始めの頃の、画像処理はブラウン管に限ると言う思いが捨てきれなかったのだ。
 対応してくれたのは若い男性社員。これがまた打てばこだまのように響く詳細な説明をしてくれ、液晶モニタに対する私の先入観は若干の営業的装飾にも押されて何処かに吹き飛んでしまった。その上、24.1型、1920×1200表示ワイド画面の広い事。デュアルモニタに憧れていたのに、小さなサブモニタを横に並べる必要がないくらいに広いのだ。言うなれば一目惚れ。ちょっと無理してでも手に入れたくなってしまった。
 帰りに駅前の量販店に寄るが、同じ型のモニタが他の普通比率のモニタと同じFLASHのデモ画面を横に引き延ばして表示する姿は、やはりショールームに行って正解だったという気持ちを強くした。その後寄ったガード下のラーメン屋で、昔ながらの東京ラーメンをすすりながらカタログを開いてしばしニヤニヤしていたのは言うまでもない。
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by marshM | 2006-08-23 23:59 |
窓の外
e0087225_1254510.jpg 宵っ張りの生活が続くと、早く寝られる日であってもなかなか寝付けない。寝室の小さなパイロットランプが壁を緑色に照らしているのが気になったり、窓の外が妙に明るいのが気になったり。
 長屋の二階の窓から外を見下ろすと、花壇の端にたてられた常夜灯がテラテラと輝くクワズイモの葉を浮き上がらせ、小さな蛾を引き寄せて近くの木の枝を揺らしている。オレンジ色の光の輪が作る小さな空間。そこだけ夏の時間が止まって永遠を形作るのではないかと思わせるほど、完成された異質な世界。
 思えば窓から遠くの電気屋の看板を見てロケットの光跡だと信じて疑わなかった頃、いつまでも眺めていると「早く寝ろ」とたしなめられたものだった。大人になった今は夜が明けるまで外を見ていようと誰にも文句を言われる事はない。心ゆくまで眺める事が出来るのだ、などと考えながら筆を走らせ一段落すると眠気が出てきた。先に床について暑さに眠れずにいたカミさんをあっという間に追い越して夢の中へと突き進んでいくのであった。
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by marshM | 2006-08-22 12:22 |
半貴石
e0087225_1251592.jpg 土日の仕事が思いの外手間がかかってしまった。手間がかかるとどうもそれ一本に意識を取られてしまい、ブログのネタなど考えている余裕もなくなる。時々頭の片隅をかすめるひらめきも、次の瞬間にはぽろりと忘却というカゴの中に落ちて戻らない。
 今回の仕事は半貴石の事を扱っている。「優れた判断力や直感力を与え密かに金運を呼び寄せる」アメジスト、これはちょっと欲しいかもしれない。半貴石は多少興味があるのだが、一山いくらで売っているものは何某かのパワーを秘めているようには感じられないので手が出ない。良い水晶は向こうから呼び寄せると聞いた事もある。パワーのあるものなら巡り会った瞬間になにか「これだ」と感じるものがあるのに違いない。決して通信販売などで手に入れるようなものではないのである。
 でもね、良さそうなのは高いんだよな。見た目も美しい、化石の半貴石化したのなんて、だいぶ良い値段するのだ。そんなで「これ」ってものが現れた日には、一財産失うのではないだろうか。山行って穴掘ろうかな。
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by marshM | 2006-08-21 23:59 |
Perfect blue
e0087225_19271839.jpg 正午、チョイノリにまたがり打ち合わせに向かう。空はこれ以上ないくらいに完璧な夏空。今流行っているBonniePinkの歌が聞こえてきそうな快晴。ジリジリと肌を焦がす太陽光線。
 小一時間ほど打ち合わせをこなした帰り道、西の空には丹沢山系とその向こうにあるはずの富士山をすっぽりと隠した綿菓子のような夏雲。ふと高校から浪人時代にSUZUKIのハスラーに乗って走り回った夏を思い出した。フルフェースのヘルメットからしたたる汗、汗で色落ちするグラブ、信号待ちで足下から立ち上る熱気。それでも楽しくてだいぶ距離のある友人の住む町まで通ったものだった。
 お盆明けで空いている道を快調に気持ちよく走るチョイノリ。コンビニに寄ったとたんにオーバーフローでガソリンが漏れだしエンスト。何とか再始動するも自宅近くの最後の坂を押して上る事に。結局頭のてっぺんから足のつま先まで汗だくで帰り着いた。
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by marshM | 2006-08-19 19:40 |
モヒート
e0087225_23265816.jpg 台風10号の影響で南東から湿った空気が押し寄せ、どんよりとした空模様なのに汗が止まらなかった今日の横浜。打ち合わせを一件すませ、簡単なコンペに作品をぎりぎりで発送した後に飲むビールはことのほか美味かった。
 それより何より、今年は自宅の庭で栽培したミントの葉を使ってのモヒート。さわやかなソーダとミントの香りの中に甘いシロップとラム酒。道中活字の中にカリブ海を追い求めていた後だけになおさら美味しく感じられる。
 日もとっぷり暮れると甲虫の羽音に混じって遠い雷の音。ずいぶん前に読んだ現代ハードボイルド小説の中、情景描写にメキシコを望む湾の彼方に遠い雷を見る景色があったのを思い出した。夏はそれ程までに深くなっている。
 雷が近づいてきた。
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by marshM | 2006-08-17 23:42 |
折り紙
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 折り紙の鶴、折り方を覚えておられるだろうか。
 私は紙鉄砲がせいぜいで鶴なんて複雑なものは折る事が出来ない、と思っていた。ところが、先日手持ちぶさたになって手元にあった紙を正方形に仕立て直し、ちまちまと折っていくうちにいつの間にか鶴が出来上がっていたのである。これには自分自身驚いてしまった。
 最後に鶴を折った記憶は、小学生か中学生か、とにかくはっきりしないくらい曖昧で遠い記憶である。特に千羽鶴を折ったという事もなく、手が勝手に覚えてしまうほど繰り返した覚えもない。途中までは紙鉄砲に似ていると言う事と、後半の折りが重なった模様を面白く覚えていただけで、何故か最後まで折れてしまった。
 こうなると一つくらいは綺麗に仕上げたいという思いが湧く。折り目を間違えず、ぴっちりと入れてしっかり仕上げる。4つぐらい作って満足な出来になるが、ほんの5cmほどの紙くずから生まれた折り紙が鶴という形を得て、しかし行く所なくゴミ箱へ履き貯められる様はなんとも無情である。
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by marshM | 2006-08-16 18:28 |