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ピカソ美術館(バルセロナ)
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 バルセロナで最初に行ったのはゴシック地区(旧市街)にあるピカソ美術館。それ程ピカソに興味を持っているわけでもなかったので計画時にはどうしようか迷っていたのだが、旧市街の歴史のある建物に囲まれそれ自体も雰囲気のある建造物におさまった佇まいを見て鑑賞意欲を刺激されてしまった。
 展示されているのは青年時代と晩年の作品がほとんど。常設展と特別展、合わせて8ユーロちょっと。入り口のちょっとした列に並んで後ろを振り返るとすぐに長蛇の列ができていた。

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by marshM | 2006-10-24 23:59 |
海外安全情報
e0087225_2475115.jpg 今回のスペイン、一番の不安は治安の事であった。ホームページやガイドブック、どこを見ても首シメ強盗やスリの類の被害に注意せよと警告が出ている。大きな荷物はホテルやカミさんの友人宅に預けるとして、不安なのはパスポートとカメラ。パスポートはカラーコピーを用意し、カメラには旅行保険で対応する事にした。
 いざ彼の地へ。ショルダーバックは必ず前に抱え、カメラはストラップを手にグルグル巻きにし、怪しい場所では後ろにも気を配る。
 ところが何の事はない、時間と場所さえ選べば普通に安全な場所なのである。地元に住んでいる人たちが出勤し散歩もする通りが危険なわけはない。
 バルセロナでは危険とされるサンツ駅から地下鉄に乗り、あげくにカミさんの友人の案内でディープな場所の夜の徘徊。地下鉄で3駅分を歩いて帰ってきた。FNACではカードで買い物をしようとして、最近偽造カード使用防止のためIDカードが必要らしく、パスポートのコピーを出した所コピーではダメだと断られる始末。どうも鉄壁の守りが肩すかしに終わった様な印象だった。
 日本に帰ってきてエスカレーターに乗ったら、左に寄って立つ列から少しはみ出しただけで無言で突き飛ばすサラリーマン。何かにつけて「パルドン」の一言があった彼の地とは大違いである。
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by marshM | 2006-10-23 23:59 |
1年
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 1年前の9月30日、mixiの日記からブログに移行した最初の日記を書き込んだ日。やっとの事で1年が経った。1日1個、毎日続けるつもりであったが、やはり仕事で忙しい日あり、スランプあり、結果としては256件の記事数であった。
 これからもできうる限り毎日更新で行こうと心に決めた矢先から、どうもちょっとしたスランプでこの記事を書くのもすでに10月2日、遡って埋めている。こんな調子では先が思いやられるが、これからもよろしくおつきあいいただきたい。
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by marshM | 2006-09-30 23:59 |
ratchet
e0087225_0595983.jpg 夏が返り咲いたような暑さが過ぎて、とっぷりと暮れた夜空の中に飛び出してスクーターのエンジンを加速する。素肌に心地よい風を受けるとヘッドライトの光で切り取られた風景の外から漂い流れる甘い香が優しく周りの空間を包み込んでくる。
 カチカチと小刻みに回り続ける季節を引き戻す大きな振り子の力に、時々カチリと大きな音を立てて歯止めがかかるように、気が付かなかった何かが過ぎた季節には戻れない事を痛いほど思い知らせる瞬間がある。キンモクセイの香りがやがてまためぐってくるだろう夏の景色を何処かにしまい込み、実りの秋に続く時を刻み込んでいく。
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by marshM | 2006-09-21 01:09 |
Perfect blue
e0087225_19271839.jpg 正午、チョイノリにまたがり打ち合わせに向かう。空はこれ以上ないくらいに完璧な夏空。今流行っているBonniePinkの歌が聞こえてきそうな快晴。ジリジリと肌を焦がす太陽光線。
 小一時間ほど打ち合わせをこなした帰り道、西の空には丹沢山系とその向こうにあるはずの富士山をすっぽりと隠した綿菓子のような夏雲。ふと高校から浪人時代にSUZUKIのハスラーに乗って走り回った夏を思い出した。フルフェースのヘルメットからしたたる汗、汗で色落ちするグラブ、信号待ちで足下から立ち上る熱気。それでも楽しくてだいぶ距離のある友人の住む町まで通ったものだった。
 お盆明けで空いている道を快調に気持ちよく走るチョイノリ。コンビニに寄ったとたんにオーバーフローでガソリンが漏れだしエンスト。何とか再始動するも自宅近くの最後の坂を押して上る事に。結局頭のてっぺんから足のつま先まで汗だくで帰り着いた。
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by marshM | 2006-08-19 19:40 |
雨を泳ぐ
e0087225_16533880.jpg 義弟一家は雨降りにもかかわらず揃ってプールだそうだ。子供達が夏休みに入ったとなれば、世の親たちはとたんに忙しくなるのであろう。子供は遊びが仕事であるからして。
 雨の日のプールほど面白いものはない、とかつては思っていた。ザーザー、ジトジトと傘を差しても足下や背中を濡らす水、その水に浸かるのだから更衣室を出たとたんに濡れたい放題である。顔に雨がかかろうが髪の毛がびしょびしょになろうが誰はばかる事はない。プールにザブンと入ってしまえば一緒なのだ。
 泳いでいる途中に水中から顔を出すと雨粒が頬を打つのも面白い。直接体に雨粒を感じるのが新鮮な感覚なのだ。水浸しの世界を自由に泳ぎ回る。
 ただ一つ、休憩時間に太陽熱の恩恵を受けられない雨の日は体温が下がりすぎて唇が紫色になり、あげくはガタガタ震え出すのが難点である。プールから上がった後のタオルがなま暖かく乾いていて気持ちよかった事。
 姪っ子達よ、風邪をひかないように楽しんでおくれ。
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by marshM | 2006-07-23 17:06 |
夏至
e0087225_2140857.jpg 今日は夏至、甘味なる響き。通常使う言葉にはない独特の音が何か特別な事を指し示すようにも感じて、「夏に至る」と読むととたんに頭の中にダイナミックな情景が浮かぶ。
 残念ながら一日さえない曇り空、それでも湿度の多い空気に夏草の香りが漂う。むせかえるほど甘い香りはクチナシの花。その香りは忘れ去られた子供の頃のおもちゃ箱を開くように数多くの記憶を甦らせる。
 クチナシが夏の皮切りに思えるのはその咲く時期だけではない事に最近気が付いた。幼い頃、夏休みの一大イベントと言えば母親の実家がある東北への家族旅行であった。東北では少しクチナシの咲く時期が遅く、見慣れた自分の家より少しばかり立派な家は必ず甘い香りが出迎えてくれたように思う。そしてそれを思い出したのは南の島々で出迎えてくれるあの甘い香り。ティアレは太平洋に広く分布して、クチナシとも同族のようである。
 生命があふれかえる季節への到達、空港に降り立った胸躍る気持ちを甦らせる響きが私の「夏至」と言う言葉には秘められている。
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by marshM | 2006-06-21 22:14 |
Green, Go.
e0087225_1222927.jpg 信号機を見ると時々思い出すのはJ・ティプトリー・Jrの「たった一つの冴えたやり方」。10年以上前のSF小説である。
 宇宙旅行が当たり前になった時代、主人公の少女はホログラムの星図に必ずと言っていいほど見かける一人の冒険家の署名に憧れ、彼の功績を追いたくてやっと手に入れたクルーザーで旅に出る。その冒険家が残した有名な言葉が「たった一つの冴えたやり方」。
 物語は異星人との邂逅、悲しい結末へと進んでいくのだが、少女らしい明るさと気丈さで最後まで希望を捨てずにいる主人公に思わず涙がこぼれる。そして彼女の口癖が「グリーン、ゴー」。
 信号機が赤から青に変わる。「Ok. Green, go.」。それは冒険家の口癖を彼女が真似したのだったか、彼女のオリジナルだったのか、今手元に本がないので確かな事は忘れてしまった。少女が冒険家に憧れて言葉が心に残ったように、当時の私の心にもその言葉が刻み込まれたのだ。
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by marshM | 2006-06-01 12:47 |
ペンケース
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 外出時にスケッチブックとArtPenを持ち歩いているのだが、ペンがばらけてしまって不都合を感じている。表参道ヒルズ「ダン ゲンテン」で丁度良さそうな革製ペンケースを見つけたのだが、それでもまだかさばる感じに不満が残る。ペンが2~3本入ればその他に小物入れは必要ないのだ。秋までに良い物が見つからなければもう一度行って買う予定。
 いっそのこと手作りで作ってしまうと言う案も浮上中。素材は布? 合成皮革? 思い通りの物が作れるのであればその方がよいかもしれない。表参道の店は工房も併せ持ってるので、カスタマイズしてもらう手もある。さて、どうした物か。
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by marshM | 2006-05-08 23:59 |
緑の記憶
 花曇りの昼下がり。その日少年は学年の変わり目で学校が休みだった。夏休みや冬休みはあければ馴染みのあるクラスメートの元に戻れるが、春休みは先に何が待つのか皆目わからない。まるで澄んだ青さをうっすらかき消された、そこから見上げた空のようであった。
 少年は宛てもなく散歩に出かける事にした。母親にそう告げると、何故か青リンゴを一つ持たせてくれた。甘いにおいの青リンゴを持って行き着いた先は、かつて通った小学校の、見慣れていたより遙かに低い塀。偶然にもそこでかつてのクラスメートに出会った。
 短い休みの間に人恋しくなっていた少年は、あまり馴染みのなかったクラスメートであったが、再会を喜んで青リンゴを二人で丸かじりした。臭いに負けず甘くて美味しいリンゴだった。
 長い冬が終わってやっと過ごしやすくなったと確信が持てるが、しかし陽の光はうっすらと遮られたあやふやな一日。記憶もまたあやふやなままに。
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by marshM | 2006-04-14 23:59 |