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南風
e0087225_041559.jpg 木枯らしと言えば冷たい北風が服の隙間からぬくもりを奪うようにして吹き付け、思わず知らず襟元をかき合わせるのだが、先日の強風は南風だった。風向きが南からだと言うだけで気温はグングン上がり、気象庁の発表では9月の陽気だったらしい。セーター無しで歩いてもバイクで一回りしても心地良かった。
 日が暮れても強い風が吹き、それでも気温が下がらないと、春一番の気の緩んだ感覚を思い出す。長い冬が終わって夜遊びに追い立てるような風の音。どんな物かとベランダに出てみると、いつものように猫が待っていた。細い月を見ながら餌をやる。


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by marshM | 2008-12-21 23:59 |
現実逃避
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 最後に海を見てからもう何ヶ月経っただろうか。なんの事はない、4ヶ月あまりしか経っていないのだが、もう長い事海を見ていない様な錯覚に陥る。
 今年沖縄で見たのは高台から眺めた真っ青な茫漠とした海、波打ち際にひっそりとある御獄(うたき)から見た波一つ無く静まった海、堤防から眺める夕焼けに色を失った海。大海に浮かぶ小さな島だから、そこら中に海はあった。しかし何故だろう、それでは物足りないと感じているのだ。
 淡水にはない浮力に身を任せ、繰り返し寄せる波に揺られる心地よさや、浅い砂底に射す波模様を眺めていつまでも息を止めていた海は、すっかり遠い所に行ってしまった。
 許される事ならシュノーケルとフィンだけでどこまでも自由にさまよえる静かな海に一日中浸っていたい。そこには異世界への開放感に満ちているのだから。


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by marshM | 2008-12-13 23:59 |
終わりそうで終わらない
e0087225_053379.jpg 庭の睡蓮鉢に浮くホテイアオイが今年4度目の花を咲かせた。一株から始めて寒くなるまでに複数回花が咲いたのは、私が睡蓮鉢にホテイアオイを入れるようになってから今年が始めて。手に入れた株が一際元気だったのか、夏が暑かったのか。
 藪に囲まれた我が家は涼しくなったとは言えまだ蚊がたくさんいる。庭で何かをしていると、どこからともなく寄ってきて家の中にまでついてくるしつこい奴ら。夕方には蚊取り線香を焚いて庭で酒を飲むこともあるが、徳用缶を一夏で使い切るのは難しくなかなか無くなってくれない。今日は思い切って先日の残り半分を惜しげもなく焚きっぱなしにしておいた。
 日も暮れて居間に降りると、涼風に紛れて蚊取り線香の匂い。夏は終わったというのに、幼い頃田舎で過ごした涼やかな夕げが脳裏をよぎった。


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by marshM | 2008-09-15 23:59 |
空は青
e0087225_0135718.jpg 結局諸悪の根元はIPフォン付のルータだった。やはり雷の影響で障害がでたらしい。思い返せばここに越してきた時からだから、6年ほどは使っていることになる。十分お役目は果たしたと言うところだろう。
 早速NTTに同等新機種レンタルの手配。量販店で買っても良いのだが、レンタルの方が壊れた時の保証が利いて楽だ。水曜に着くと言うからさほど仕事にも影響は出ないだろう。
 何しろ光回線の端末に影響がなかったのが幸いだった。たぶん電話線から落雷の影響が及んだのだろう。なるほどコンセントを抜くだけではだめだと言うわけだ。窓からのぞいていた時に思わずのけぞった一発、TVで見る放電実験のような音だったあれがそうだったのだろう。
 先週の不安定な空気はどこへやら、残暑厳しい穏やかな一日。


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by marshM | 2008-09-01 23:59 |
ロンパース
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 検索中に久しぶりな単語と対面。「ロンパース」なんて記憶の白亜紀層辺りに骨格だけ埋もれていた言葉。言うなれば強制コスプレ?究極のツンデレ??


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by marshM | 2008-08-22 23:59 |
不安の記憶
e0087225_2001281.jpg 今年の梅雨明けは少し早かったようだ。子供達にとっては楽しい夏休みの出だしにスッキリと梅雨が明けた事は喜ばしい事だろう。
 太陽の日差しは暑く洗濯物も良く乾くのだが、何だか吹いてくる風が思いの外涼しい一日。陽が暮れるとベランダの椅子に座っている方が過ごしやすい。そんな望外の涼しさを感じると少し不安になる。
 あれは小学生の頃だったか、中学に上がってからか、セミも出てくる時機を失うほどの冷夏があった。曇りの日が続き、夏休みだというのにプールは寒く、行楽に出かけても何とも調子が狂った覚えがある。そう言えば親戚の家で海の上に走る稲光を恐る恐る眺めていたのも、リアス式海岸の小さな浜辺に降りたって押し寄せる波に圧倒されたのも、そんな冷夏の一日だった。
 何か、遠い記憶を呼び覚ます役割になったのだろう。その涼しい風に吹かれて聞こえてくるのは未だニイニイゼミの声。アブラゼミの鳴く、カラリと衣がキツネ色に変わるような夏は、まだもう少し先か。


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by marshM | 2008-07-23 22:37 |
SFイラスト
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 先日、本屋で面白い画集を見つけた。模型雑誌に掲載されているSFストーリーの設定資料とイラスト集らしい。パラパラとめくっていると妙に懐かしい感じがして危なく購入しそうになった。
 今日のいわゆるライトノベルの表紙や挿絵はアニメ調のイラストが主流だ。ライトノベルとアニメとコミックが興行的に密接な繋がりを持っているためだろう。私が中学高校の頃は、加藤直之氏を筆頭にリアル調からアメコミ調が主流だった。その影響を受けて頭角を現したのが士郎正宗氏や大河原邦男氏だったように思う。今でも小説の内容より表紙やポスターの未来想像図の方を良く覚えているくらいだから、私が絵を志した根底にはあのリアルなSFイラストが大きな役割を果たしているのかも知れない。
 ペンを多用した緻密なイラストで構成された、在りし日のソノラマ文庫やサンリオSF文庫を思い起こさせる、新しくてちょっと懐かしい画集。やっぱり初心を忘れないように手元に置いておくべきだろうか。それとも初心に戻って加藤直之か。


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by marshM | 2008-05-29 23:59 |
サマー/タイム/トラベラー
e0087225_1854378.jpg SFの中でもタイムトラベラー物はどことなくノスタルジックでもの悲しいと思うのは、私の勝手な思いこみだろうか。
 新城カズマ著『サマー/タイム/トラベラー(1・2)』は、物語の始まりから喪失感にとらわれる。数秒・数メートルの時間と距離を跳ぶ事が出来る女子高生の悠有、それを取り巻く幼なじみのタクトと3人の個性的な仲間達がそれぞれの思いでタイムトラベルの可能性を追求する一夏のプロジェクト。ほんの少し未来に跳べる時をかける少女は、過去へ戻る事が出来ない。プロジェクトの可能性と共に大きくなるあらかじめ失われた未来が、読み手の心にに不安をかき立てて行く。
 「時間改変も平行宇宙もない、ありきたりの青春小説」と帯がうたう通り、『スタンド・バイ・ミー』の主人公のように清々しい喪失感で物語は閉じ、まるで自分の学生時代に失った何かをひっそりと呼び覚まされたかのようにポッカリと時間のない空虚が後に残る。
 タイムトラベル、失われた未来、確かにあった過去。手に入れるべき未来のために何をするべきかをふと考えさせられる。『夏への扉』を面白いと思う方は手に取ってみて欲しい。

サマー/タイム/トラベラー (1) ハヤカワ文庫 JA (745)
新城 カズマ / / 早川書房
ISBN : 4150307458
スコア選択: ※※※※※
(2冊で完結)


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by marshM | 2008-05-09 18:34 |
Calling me
e0087225_1912662.jpg わずかな陽光を受けてノンビリとパイプから煙を立ち上らせていると、部屋の中からiTunesのランダム再生が懐かしい曲を流しはじめた。
 「バクダッド・カフェ」は学生時代に見た映画。あの頃は月に数本は映画館に通って見ていた。その中でもお気に入りのうちの一つがこの一本。特に主題歌の「Calling you」はあの茫漠とした空間と暑さを儚い夢のように思わせる曲で、その年の夏中ヘビーローテーションしていたのを覚えている。
 当時レンタルしたテープは伸びきってしまったが、事ある毎にJevetta Steeleの歌声は舞い戻ってくる。たまたま友人に借りたのが彼女のアルバムだったり、オムニバスのCDに入っていたり。
 だいぶ前からもう一度映画を見たくなって、方々のDVD売り場を探したが見つからなかった。どうやら絶版になってしまったようだ。もう見られないのかと残念に思っていたのだが、この記事を書くために検索をかけたらamazonで普通に売っているではないか。
 今夜から雪の予報。懐かしの曲は私を呼んでいるかのように映像を引き寄せた。


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by marshM | 2008-01-20 19:35 |
一休み
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 今日はお休み。
 昼間買い出しの時に寄り道して普段使わない道を選び、鬱蒼とした竹林の中の急な坂道を見つけたが、その話はまた今度。


↑ぐ~zzz。
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by marshM | 2007-09-18 23:59 |