カテゴリ:創( 5 )
秘密の隠れ家
e0087225_2323171.jpg 最近ボクの縄張りに見知らぬ女の子が侵入してきた。こいつが妙に馴れ馴れしい。無視を決め込んでいればちょっかいを出してくるし、教育的指導をしてやれば逆に噛み付いてくる。今まで独り占めしていた一番い居心地が良いソファーを横取りしてくるし、我が物顔で走り回る姿はうざったくて仕方がない。
 ボクは一人でいろんな思想にふけるのが好きだ。一人で快適な場所に陣取り、世界の成り立ちから空に舞う塵の軌跡まで思いにふけるネタに事欠かない。言わば瞑想の時間に闖入してくるこの色が白くて人形みたいな女の子はボクの思考の邪魔にしかならない。ここは一つ、あの子が入って来れない秘密の穴倉にもぐりこんで、一人の時間を堪能しようと試みたら、親方にこっぴどく怒られて入り口に苦手なあの首の長い唸る怪物を置かれてしまった。
 親方もボクのことを見くびってくれたもんだ。あんな怪物、普段は怖くもなんともないことを僕は知っている。この間もその無意味に長い首に噛み付いて穴を開けてやったけど、痛がるどころか血さえ出てこなかった。あんなの張りぼての怪物さ。生きてるか死んでるかわからない怪物の隙間から穴倉の入り口を器用に空けて、フカフカの気持ち良い場所にもぐりこむ。ボクは寒いのが苦手だからここは本当にうってつけの場所だ。
 そろそろ親方が帰ってくる頃。穴倉から抜け出して知らん顔しておけばきっと親方は気がつかないに違いない。

 そんなわけで親方は穴が開いた掃除機の蛇腹をビニールテープで修理する羽目になったとさ。めでたしめでたし・・・なワケないだろ、こら!
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by marshM | 2012-01-28 23:59 |
ただいま
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 最後にブログ記事を書いてから、実に14ヶ月以上も経ってしまった。1年2ヶ月の間、様々な変化があった。仕事が変わり、住む場所が変わり、生活様式が一変した。いつの間にかイラストを描くことから隔たりができてしまい、なんだか生活も殺伐としたものになってきた。
 常に描きたい気持ちはあったにもかかわらず、形にしてこなかったのは自分への甘え。そろそろ尻に鞭打って甘えから脱却しなくてはと、環境を整えてブログを再開することにした。ブログ自体を自分のサイトで立ち上げる計画もあったのだが、まずは何しろ再開させることを優先させたので、元のこのエキサイトブログに戻ってくることにしたのだ。
 大して面白くもない絵と文章だが、一人でも良いと思ってもらえるのならば僥倖、これからは更なる精進を重ねてより多くの人に楽しんでいただければと決意を新たにするしだいである。

 ちょっと堅苦しくなったけど、これからもよろしくね。
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by marshM | 2011-10-11 21:39 |
風が運ぶ
e0087225_1312352.jpg 風の強い日は何だか知らない何かに誤魔化されているような気がしてならない。ハッキリしているあれに目を向けようとしては風がピープー鳴る音に気を取られ、思い出せそうなそれに手を伸ばそうとしては吹きつのった風にビョウと流される。
 記憶の回路を総動員しても、シミュレーションにメモリを目一杯割いても、霞のように霧散する何かは痕跡さえも風に流され消えてしまう。ひどく大切な事だと思うんだけれど、キミ、何か知らないかい?



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by marshM | 2010-03-12 23:59 |
24/7の憂悩
e0087225_1523746.jpg カチカチ、カチカチ。1/3660ノットイコール1/14608。人間は10歳の子供が感じる1年よりも40歳が過ごす1年の方を短く感じると言うが、ロボットの私には全く理解ができない。1/3660と1/14608は同じもの、地球が太陽の周りを一回りする周期でしかない。なおかつその間に辻褄合わせのため4年に1度1日という大きな数字を出現させてしまうのはデリカシーに欠けると思うのだが、それもまた非論理的であるだろうか。



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by marshM | 2010-02-28 23:59 |
青空
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 ボクは太陽電池で動いている。眩しくて小さな炎から届く暖かな光を浴びれば一日何にもしなくても生きていられる。でも、雲が出てる日はいつものあの庭に行って大きな声で叫ばなくてはいけない。叫ぶための力を蓄えるために、今日も太陽の下でじっとしているんだ。



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by marshM | 2010-02-27 23:59 |