カテゴリ:旅( 86 )
夜霧が呼ぶのは何処?
e0087225_2312226.jpg 先日、神戸は南京町まで行ってきた。南京町と言えば横浜中華街が良く引き合いに出される。横浜の方が広いだの神戸の方が豚まんがうまいだの、双方それぞれに主張があって決着はつかない。
 今回は南京町だけでなくその周辺をぐるりとまわってきた。歩き回って気がついた事は、大きさはともあれ、横浜と神戸は良く似た街だという事だ。南京町は前述の通り中華街に相対する。その裏側には双方元町通りがあり、歴史のありそうな輸入雑貨屋や食品店、個性的な衣料品店が立ち並ぶ。そこから少し奥に入ると元町高架下商店街略して「モトコー」、骨董品屋やアート・ファッションの店が所狭しと並ぶ姿は横浜の伊勢佐木町を思い起こさせる。そして更に山へ登れば異人館。
 結局、横浜も神戸も港に着く海外からの船と船員が作り上げた街、と言う所で歴史的にも商業的にも非常に良く似た面があって当然なのだ。それは広いから良いとか美味いから良いとかそう言う事ではなく、比較して共通項を見つける事で港町の良さという物をどちらも浮き彫りにしていると思うのだ。その一方の横浜に生まれついた事が何だかちょっと誇らしく思えた一日。
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by marshM | 2012-06-14 23:30 |
平成のサービス
e0087225_073168.jpg 栃木県の奥鬼怒で出会ったのは、次にイタリアに行く時には絶対はずせないと決めていたローマからの旅人だった。私よりも頼りない宿の人の英語を見かねてうちのカミさんが助け船を出した。色々と話しているうちに「ローマに来たら連絡して」とアドレスを交換する事に。これも何かの縁というものだろうか。
 しかし、解せないのが宿の対応。客に通訳を押しつけ、食事も頼りになるからと隣にするのはこちらとしても彼等の役に立ったから良かったのだが、宿側から私たちに対しては取り立ててなんの挨拶もなし。通訳をしたカミさんには勿論簡単なお礼の言葉はあったが、彼女は私たちと一緒に来た宿の客なのだ。食事を中断して料理の事や次の日の朝食の事などを通訳しなければならないのだから、ビールの一本も付けたらどうだと笑い話にしていたくらいなのだが、チェックアウトの後で申し込んだのとは一ランク上の食事に勝手に変更されていた事がわかってがっかり(勿論その差額はしっかり取られた)。
 麓から宿のバスか歩いて登るしかたどり着けない、未だに雪景色が残る良い温泉なのだが、建物だけでなくサービスさえも昭和の名残を引きずっているようでは、もっと町に近い温泉宿に客を奪われる一方だろう。早くそのことに気が付いてくれる事を祈ろう。



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by marshM | 2010-04-13 23:59 |
しばしの別れ
e0087225_040338.jpg 明日から義理の母を迎えて日光へ小旅行へ出かける。黒猫プスは留守番ができないので私の実家へ預ける事になった。
 仔猫のうちはやんちゃすぎて旅行前にどこかへ預けると清々したものだが、だいぶ手がかからなくなってみるとあの黒い塊がいない事が妙に寂しい。ほんの数日の事なのだが始まる前からどうしているか気になって電話で聞いてみたり。当の本人、ならぬ本猫はお馴染みの広い家でのびのびと楽しんでいるようだ。
 日光と言えば眠り猫。猫好きご一行様を案内したお土産話を携えて、我が愛猫プスはどんな顔で出迎えてくれるだろうか。



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by marshM | 2010-04-09 23:59 |
とっておきの味
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 数年前、私が柿の葉寿司が大好きだと聞き及んだカミさんの友人が、奈良の名だたる店をハシゴして食べ比べに連れて行ってくれた事があった。柿の葉寿司とは、鯖や鮭をネタとし柿の葉で一口大に包んだ押し寿司である。柿の葉の香りがほんのりとネタや寿司飯に移って非常に美味しい。食べようと思えば新横浜の駅弁売り場でも手にはいるのだが、本場で食べ比べてみるとそこらの駅弁とは全く違った味わいに驚く事になるのだ。
 以前案内されて一番気に入った店、吉野山の中千本の手前あたり、金峯山寺(蔵王堂)前にある『やっこ』に、吉野まで行ったからには足を伸ばさないわけにはいかない。山の斜面に張り付く様に作られた参道、居並ぶ土産物屋や食堂に並んで喫茶店の様な佇まいの小さな店。土産として買う他に眺めの良いテーブル席でうどんやそばと一緒に自慢の柿の葉寿司を食べる事が出来る。
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 参道には他にも通年開いている柿の葉寿司の店が2・3軒あるのだという。今回思い立って他の店と食べ比べてみる事にした。入った店は『やっこ』から暖簾分けした店だと言うが、やはり微妙に味が違う。『やっこ』がネタを酢でしめてから熟成させるのに対し、その店は良い素材を使ってその旨さを引き出している様に思えた。どちらも美味しく甲乙つけるとしたら十人が十人とも違う理由からどちらを選んでもおかしくないと思えるのだが、それでも私は『やっこ』の鯖の柿の葉寿司が一番だと思った。
 奈良の盆地のさらに奥の山の上まで行かないと食べられない、とっておきの秘密の味だと思っていたのだが、聞けばどうやら地方発送もしていると言う。手軽に食べられるのは嬉しいのだが、さて、自宅で食べるその味はどう変わるものか、近々試してみなければなるまい。


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by marshM | 2009-10-18 23:59 |
こばしのやき餅
e0087225_23333586.jpg 先日の連休にカミさんの実家へ行ってきたのは、祝い事があったからに他ならないのだが、しっかり食べるものは食べて帰ってきた。
 奈良県の中心部から車に揺られて数十分、吉野の山の登り口、昭和初期からほとんど変わらなかったのではないかと思わせる川沿いの、その通りに面した小さな店が第一の目的地。こばし餅店は『やき餅』一筋を作り続け、その美味しさはその筋では有名な店らしいと聞いてわざわざ前日に予約を入れて取り置いてもらった。
 店を訪れると予約を入れなければならない理由がよくわかる。午前中、10:30には訪れたのにもかかわらず、入り口には「本日は終了しました」の看板が掲げられている。本日分はもう売り切れてしまったという事なのだ。
 予約分を受け取り車に乗り込むと、早速包みを開けて一つかじりつく。
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 こばしのやき餅は甘さ控え目のたっぷりの餡を薄くのばした普通の餅で包み、軽く焼き目が付くくらいに焼いてある。大きさも手頃で一つ口に入れるとあっという間に二つ目三つ目と手が伸びるのだ。何しろ上新粉や小麦粉をつかってない餅の味と薄さが良い。そして餡は粒餡と漉し餡があるのだが、どちらも程良く甘くサラリとしていて美味しいのだ。
 やき餅を楽しんでいるうちに車は吉野の山へと登っていく。浅野光彦シリーズ『天河殺人事件』の舞台となった天河村のある吉野、千本桜で有名な吉野。数年ぶりの来訪だがここまで来たらよらずに帰るわけにはいかないもう一つの話はまた明日。


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by marshM | 2009-10-17 23:58 |
カメラも充電中
e0087225_231402.jpg 秋の奈良は良く晴れ、盆地の特色として朝晩は冷え込んだ。横浜に帰ってきてみると、あらためてこちらは暖かいと宵闇の新幹線を降りた途端に納得する。海から吹き込む風が湿気を呼び込むのか、山に囲まれた地域がとても乾燥していた事にも思いが至るのだ。
 カミさんの親類の祝い事に参加するために数日滞在しただけなのだが、皆に良くしてもらって充実した楽しい数日間を送る事が出来た。怪獣プスも広い一軒家の上から下まで思う存分駆け回り、子供たちに思い切り可愛がられて新幹線の中でぐっすりと寝ていた。
 楽しい時間は過ぎるのが早い。後半Twitterの事も忘れて遊びふけっていた時は終わり、明日からはまた仕事に精を出す。頃良く充電が上がった様だ。


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by marshM | 2009-10-12 23:13 |
食欲の秋
e0087225_046011.jpg 今日も黄金色の稲穂の景色を東へ西へ。南で午前中に予約分だけで品切れになる焼餅を買い、北で京風ラーメンを食らう。山の上では特上の柿の葉寿司、一日中食べることに明け暮れた。


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by marshM | 2009-10-10 23:59 |
秋の日を走り抜ける
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 新幹線の中から見るのは刈り入れを終わった稲田の風景。秋の日は夕方が一番風情がある。そんな景色は最新型の新幹線でも見落とすことはない。
 最新型は相当早く走るらしく、体感時間で1時間ほどで新横浜から京都に到着した。どうやら途中たっぷり寝ていたようだ。


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by marshM | 2009-10-09 23:59 |
Firenze雑感
 Firenzeは大きな街である。バスも電車も走っているのだが、それを利用するほどは大きくなく、まっすぐ縦断しようと思えばあっという間に歩けてしまう距離。ところがそこに落とし穴がある。見所もたくさんのFirenzeで一日にあちこち見て歩こうと思うと必ず足が棒になるのだ。
 例えばDuomo近くに宿を取った我々が午前中にPonte Vecchioの向こう岸を見て、午後にはSanta Maria Novella 教会を見ようと思うと、Firenzeと言う大きな円に内接する三角形の二辺を往復するぐらいの距離を歩かねばならない。もちろんその二点の先にもFirenzeは広がっているのでこれは我々が設定した目的を中心にした主観に他ならないのだが、実際歩いてみるとかなり疲れる。
 Duomoのクーポラに登るとそんなFirenzeの街を端から端まで一望にできる。目を引くのはArno川の対岸にあるピッティ宮とそれにつながるボーボリ公園の緑。その中に私の目をとめたのは大きな窓がぐるりと囲むドーム型の屋根の建物。手持ちのカメラでズームしてみると中はがらんどう。妙に気になるその建物を間近に見る機会は翌日訪れた。
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 ボーボリ公園の端の高台(これがまた遠い)に登るとメディチ家の作った要塞の高い塀が現れる。その塀に沿って丘を回り込むように歩くと件の建物は現れた。斜面を利用して半地下部分には泉が作ってあり、鉄を多用した19世紀を思わせる佇まい。カミさんに聞くと以前はカフェか本屋が入っていたらしいが、今は扉を閉ざして全く人の手が入れられている気配がない。背後の高い方から見ると半円形の屋根にいくつもつけられた窓から中をのぞき見られるのだが、窓を開け放って夏の午後にのんびりワインでも飲んだらとても気持ちよさそうな空間だった。
 ヴァザーリの回廊が広く一般開放されないのは美術館の予算不足だと話に聞くが、この建物も管理している部門の予算不足で放置されているのかもしれない。いつか再利用されるようになったら是非とも登ってみたい場所だ。なにしろ歩き疲れた足が主張するのだから間違いはない。


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by marshM | 2009-04-18 23:59 |
ただいま
e0087225_012954.jpg 最終日、Teatro alla Scala(オペラ・スカラ座)の内部見学に潜り込んだ後、日本にあるコンランショップのようなセレクトショップ、10Corso como に行って暇をつぶし、マルペンサ空港へ。
 夕方に出発の成田直行便、アリタリア航空・JALコードシェア便は離陸するとすぐに真っ暗な闇に包まれた。インターネットチェックインで二階席を予約していたのだが、どうやら座席が埋まらなかったらしく、一階席に移動させられた。しかしだいぶ余裕があったらしく、3人掛けの席を我々二人で占有する事ができた。体の大きな私にはこういった事は重要な事なのだ。
 夕食の後機内の照明が消えると星空の鑑賞タイムだ。三人掛けを占有できたおかげで窓際から思う存分外を眺められる。気が付くとあっという間に東の空が白んでくる。東に太陽を迎えるように飛んでいるのだから当然だ。
e0087225_014496.jpg 私の座った右側、つまり南側の真横水平線上に大きなオレンジ色の光が現れた。方角から言うと東南から真南に近いと思うのだが、どうやら月の上半分が雲から出ているように見えた。どうしてそんな方向に見えたのか、さっぱりわからないながらもエンジンの上あたりに常に付き添うぼんやりとした明かりを眺めていると、またまた睡魔が襲ってくるのだった。
 そしてあっという間に次の日の夕方。感覚としてはまだお昼前なのだが、行きで時間が延びた分帰りで端折られる。成田エクスプレスに乗って一番先に感じた事は「日本は綺麗・清潔」と言う事だった。
 とにかく、何しろ2週間のイタリア周遊が終わった。長くてあっという間の二週間。何があって何を感じたのか、これからゆっくり吟味して記憶にとどめていかねばならない。


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by marshM | 2009-04-16 23:59 |