浮き草の囁き
e0087225_3135360.jpg 日曜日、パイプを持ってベランダに出ると少し風が出てきた。予報では昼から曇り、翌日からは雨で寒くなるらしい。三寒四温には少し足りない。風が吹くとバリから持ち帰った竹製の風鈴が何とも言えぬ乾いた音を立てる。音階がガムランに似て、乾いた空気と暖かい日差しが非日常感をあおる。
 パイプと一緒に持ち出したのは吉行淳之介の『ヴェニス 光と影』。カミさんの書棚から借りてきた。吉行淳之介の名前と顔は大分以前から知っていたが、その書いた物を読むのは初めて。初出が昭和55年と言うが、少し時代がかった内容に思うのは何故だろうか。悠久の都市を物書きが表現したベネツィアが真の姿なのかどうかは行ってみなければわからない。
 日本は寒ければ乾燥し暑ければ湿度が高い。そんな季節の合間にある暖かく乾燥した一日。こころはどこか遠くへ飛んでいるのだ。


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by marshM | 2009-02-22 23:59 |
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