プロヴァンスの贈り物
e0087225_2403317.jpg 映画『プロヴァンスの贈り物』をWOWOWで見た。ラッセル・クロウ主演で日本のドラマに良くありそうなありふれたストーリー。しかし、よくあるストーリーとは道具立てが違う。南仏プロヴァンスのブドウ畑が広がるワインシャトー、穏やかな空気に柔らかく差し込む日差し、どこをとっても絵になる。
 とりわけ私の興味を引いたのはパイプとシガー。イギリス人敏腕トレーダーの主人公が遺産相続のために訪れた屋敷で売却する算段をしながらせかせかとパイプをくゆらす。物件の写真撮影中、中庭で野ざらしのワイングラスと葉巻の吸い差しに、幼い頃を過ごした叔父との時間を思い出し、以後はキューバシガーをプカプカとくゆらせる。煙の量が多いのは少しアメリカチックだが憧憬を物に置き換えるあたりが憎らしい演出。
 劇中ある人物が畑を預かる使用人と「ブドウの枝を残すかどうか」言い争う場面で、バローロの名が上がった。枝を残した方がバローロのように深い味わいになるのだとか。うちでも飲み慣れたイタリアの赤ワインで、ガッツリとしてとても旨い。
 少しお遊び的な演出がフランス映画的な効果をねらった物かどうかはわからないが、あのリドリー・スコットが監督したにしてはちゃんとしたラブストーリーだ。私にとっては、なかなか面白い映画だった。


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by marshM | 2009-01-17 02:38 |
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