記憶の不確実性
e0087225_2374467.jpg 昼下がりに降り出した雨はスコールの激しさに似た皮切りであった。いくら秋の釣瓶落としでも普段ならまだ眩しく日が差し込む時間に、部屋の中はすっかり物が見分けられないほど暗く沈む。
 子猫たちを呼ぶ声が聞こえたのは現実。声の主と目があって、ばつが悪そうに視線をそらされたのは夢であったか。記憶の中では作り出された映像も経験としてセーブされていくとしたら、一体誰がそれを見分けるのだろう。
 日が暮れると霧が出てきた。木々の間の街灯が照らす空間だけが乳白色に浮かび上がり、背後の影が作り物の現実のように闇に溶ける。


↑ちゃんと起きてんのかコラ。
[PR]
by marshM | 2008-10-23 23:59 |
<< 天使の管楽器 無題 >>