兵どもが夢の後
e0087225_205798.jpg 幼い頃、9月の連休が妙に寂しかった思い出はないだろうか。長くて楽しかった夏休みが終わると、同じ休みでも旅行に行くでもなく、繁華街や住宅街にも人気が少ない。宝の山だった雑木林に入っても、未だわずかにがんばっている蝉の声は聞こえるが、夏の終わりを嘆いているようでどこか切ないのだ。
 良く晴れた祭日の夜、空を見上げると南東の空に一際明るい惑星が一つ瞬いていた。地表の熱気を受けて大気が揺らいでいるのだろうが、まるで宇宙人がこちらに合図を送っているかのように様々な色に変化する。UFOではなかったかと数分後に見直したくらいに瞬いていた。
 フレドリック・ブラウンの『天の光はすべて星』を以前読んだのは高校生の頃、何に惹かれたのか無性に宇宙の果てを夢想していた頃だった。今読み返してそんなこともあったとひどく懐かしく思い返す。本の中に登場する“星屑”と呼ばれる宇宙開発に熱を上げる人々のように、宇宙のことばかり考えていた。自分は一生地面に足をくっつけて生きていくのだと納得したのはいつの頃からなのだろう。
 ひどく長い夏休みが終わったとしても、また季節は巡ってくるのだ。次の夏は一体何をしでかしてやろうか。


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天の光はすべて星 (ハヤカワ文庫 SF フ 1-4) (ハヤカワ文庫 SF フ 1-4)
フレドリック・ブラウン / / 早川書房
スコア選択: ★★★★
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by marshM | 2008-09-23 23:59 |
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