不安の記憶
e0087225_2001281.jpg 今年の梅雨明けは少し早かったようだ。子供達にとっては楽しい夏休みの出だしにスッキリと梅雨が明けた事は喜ばしい事だろう。
 太陽の日差しは暑く洗濯物も良く乾くのだが、何だか吹いてくる風が思いの外涼しい一日。陽が暮れるとベランダの椅子に座っている方が過ごしやすい。そんな望外の涼しさを感じると少し不安になる。
 あれは小学生の頃だったか、中学に上がってからか、セミも出てくる時機を失うほどの冷夏があった。曇りの日が続き、夏休みだというのにプールは寒く、行楽に出かけても何とも調子が狂った覚えがある。そう言えば親戚の家で海の上に走る稲光を恐る恐る眺めていたのも、リアス式海岸の小さな浜辺に降りたって押し寄せる波に圧倒されたのも、そんな冷夏の一日だった。
 何か、遠い記憶を呼び覚ます役割になったのだろう。その涼しい風に吹かれて聞こえてくるのは未だニイニイゼミの声。アブラゼミの鳴く、カラリと衣がキツネ色に変わるような夏は、まだもう少し先か。


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by marshM | 2008-07-23 22:37 |
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