すっかり長くなった陽が落ちる間際、涼風に吹かれながらベランダでパイプを燻らせる。手の中にすっぽり収まるパイプの温もりが、夏の昼間に照りつける強い日差しを切り取り残したようにいつまでも気持ちをつなぎ止める。
何冊か連続して読破した小説は、先日読んだサマー/タイム/トラベラー』の中でタイムトラベルを扱った名作として登場するSF小説ばかり。ジャック・フィニー、高畑京一郎、ロバート・A・ハインライン、北村薫。どの作品もそれぞれ個性があって面白く、主人公達がタイムトラベルを研究するのに参考にした(即ち著者が影響を受けた)作品だけあって、振り返ってみると『サマー/タイム/トラベラー』が時間と都市と人間とを多角的に組み合わせたなかなか良くできた作品だという事がわかってくる。 物思いに耽る感傷的なまでに緩い流れの時間から、ふと我に返って実時間に戻ってくると、背後では夕食の美味そうな臭いが漂ってくる。しばしの間私の時間跳躍はお預けと相成るのだ。 ↑ポチッとよろしく。
by marshM
| 2008-06-08 22:29
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