スキップ
e0087225_001023.jpg 数年ぶりの読書ビッグウェーブでちょっと変わった事がある。どうも文章の読解力が上がったような気がするのだ。いわば今まで読んでいたのは文字を拾い脳内に映像を展開した脳内映画鑑賞だったのが、ただ読み上げるのではなくどうも行間を読む事に長けてきたようなのだ。
 こんな事を書くと「こいつは義務教育で何を学んできたのか」と疑われそうだが、こればかりは経験に照らし合わせて読む事が出来ないとわからない事が多い、と私は思うのだ。主人公の感情の機微を追うにしても、経験した事のないものを想像するには限界がある。
 北村薫著『スキップ』は、17歳の少女が意識だけ42歳の自分にタイムスリップしてしまう話。25年後の自分を演じなくてはいけないのに、自分には間の記憶がない。そして鏡の中の自分を見て愕然とする。なんてタイムリーだろう、40歳の私がライトノベルを読んで愕然としたのに似ているではないか。
 40代になっても50代になっても、忘れてはならないもの、芯に強く持っていなくてはいけないものがあると教えられるような作品。かなり面白かった。
 シリーズとして『ターン』『リセット』があるが、これまた面白そうだ。


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by marshM | 2008-05-31 23:59 |
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