風になったよ
e0087225_23181776.jpg 我が原付バイク、チョイノリのすっかり劣化した後ろタイヤの空気が抜ける頻度は、行き付けのガソリンスタンド店員がガスも入れない私に圧搾空気入れを勝手に使わせるほど頻繁になっていた。天気も良し、時間も多少空いたので、その足でバイク屋に乗り付けて修理を頼む事にした。
 作業は簡単だが一日預かると言うバイク屋の店長、代車のスクーターを貸してくれると言い出した。歩いて帰ろうかと思っていたのだが、せっかくの好意を無駄にする事はない。しばらく走っていなかった白煙を上げるオンボロスクーターにまたがって帰路を辿る。
 同じ50ccとは言え、低価格を実現するために極限まで部品を削ったチョイノリに比べると、いくらオンボロでも普通のスクーターは馬力も速度も段違いに上回る。広い並木道でアクセルを開くと、緑の葉が溶け出して後ろに流れる。まるで風になったような爽快さを感じてついつい遠回りの道を選んだ。
 二十歳前、初めてオフロードタイプの原付バイクに乗った時、まだヘルメットは必要なかった。あの時の風を切る愉しさがふと脳裏に甦る。車でも自転車でも味わえない飛ぶような高揚感を味わえるのは明日修理の出来上がりまで。その後は、中型免許でも取ってみようか、などと無謀な気持ちが芽生えるのも春の日差しのせいか。


↑ポチッとよろしく。
[PR]
by marshM | 2008-04-22 23:35 |
<< 飛ぶようだった 海の臭いと生ゴミの臭いって・・・ >>