カジキマグロ
e0087225_095735.jpg 週末、直射日光に汗ばむほどの陽気に、ベランダでじっくり腰を据えて新しいパイプ煙草を燻らす。タバコ屋の若旦那に「飽きの来ない味」と太鼓判を押されただけの事はあって、バージニア葉の甘みの上にさっぱりとした香木に似た香りが漂う。いや、香木と言うより時間が経つに連れある物を思い出した。雑貨屋やセレクトショップに置いてある海の香り。
 紅茶もコーヒーも製品には産地やブレンダー名、その味や香りが醸し出すイメージが名付けられる事がある。パイプ煙草の葉もまた然り、ある情景や場面のイメージをブレンドしてパッケージするのだ。今回手にしたパイプ煙草はRattray Marlin Flake 。Marlinとはカジキマグロ、Flakeは煙草の製法である。
 お香や部屋用の香水の香りに海をイメージした物がいくつかあるが、これがどうして海なのかと首を捻らざるを得ない。海と言えば塩と朽ちた海草の臭いが一番に浮かぶのだが、そんな臭いを好きこのんでばらまく人はいないだろうから、あくまで欧米人の海に対する香りのイメージなのだろう。そして、ヘミングウェイも追い求めたカジキマグロ。そう遠くないイメージであろう。勧められて何の気無しに手に入れたパイプ煙草にふと壮大なパノラマを脳裏に思い描いた。


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by marshM | 2008-03-22 23:59 |
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