幻の感触
e0087225_20472617.jpg さて先日読んだ小説だが、どうやらアニメで人気が爆発したらしい。そのアニメを私は見た事がないが盛り上がりぶりはネットの各所にあふれていて、その結果私の記憶に奇妙な題名を残す事になったようだ。
 内容はハイティーン向けSFジュブナイル(最近ではライトノベルズというのだとか?)。漫画本のようなある意味怪しい表紙のイメージに反してしっかりとSF小説の条件を満たし、高校生の頃に読みあさった同じジャンルの物を新しい視点から今風にまとめ上げたと言えそうな、読み応えのある作品であった。
 読み終わって一息ついて唖然とした。物語に引き込まれてあの頃に感じた「輝ける未来」が、あたかもそこに見えていたかの様に幻のように目の前から消えていくのである。いつの間に私は大人になってしまったのか。あの頃の未来はどこに行ってしまったのか。
 40過ぎのいい大人が何を言っているのかと訝しまないで欲しい。何も知らない少年達は知らないが故に未来を想像し求めるのだ。しかし様々な経験を得て世の中はこんな物なのだと納得し、責任や義務にとらわれていつしか「面白い物」を求める心を失っていく。創造的な仕事をしていれば柔軟に夢を忘れることなくいられると信じていた私でさえそうなのだと知った瞬間、忘れてきた物を思い出し失われた物を手につかんだと思ったのだ。
 昨日と今日は確実に違う。失った事に気が付いたのは大人になった証拠かも知れないが、それを取り戻す作業こそが何か私の作品につながるのではないか。世の中百科事典にも載らない不思議な事はまだまだたくさんあるのだ。


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by marshM | 2008-01-29 23:59 |
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