赤いコート
e0087225_23295853.jpg 昨年の秋、姪っ子にコートを選んであげた。真っ赤な、エナメル光沢のあるハーフコート。ちょっと突飛なデザインだが可愛らしかったので、カミさんもそれにしようと同意した。小学校高学年の彼女はとても喜んでくれたらしいのだが、やはり真っ赤なエナメル光沢は着て歩くのに気が引けるらしく、それ程使っていないようなのだ。
 赤いコートで思い出すのは、あれはもう30年近く前(!)、私が中学生だった頃のことだ。ある雨の日、クラスで気になっていた女の子と偶然バスに乗り合わせた。クラス替えで別々になってしまったその子はこちらには気が付かず、運転席の横に立ちつくして前方を見ていた。一度家に帰ったのだろう、制服ではなく真っ赤なレインコートを着ていて、見慣れた制服姿からの変身につい目を奪われてしまった。それっきり、姿も噂も聞かず時だけが流れたが、あのレインコートの後ろ姿だけは目に焼き付いている。
 今日は暖かい日差しの割りに風が吹くと一気に体感温度が下がる寒い一日だった。関東地方は週明けにかけて雪の予報。滅入るような低い雲がたれ込める日には目の覚めるような色のコートで誰かの心を奪ってみるのも面白いぜ、と言いたい相手は遠い空の下。


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by marshM | 2008-01-19 23:50 |
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