仕込み
e0087225_1235040.jpg 野菜売り場で銀杏のパックが目に止まり、「秋は銀杏だよね」と、ひとパックカゴに入れた。夕飯の準備の合間、銀杏専用の炒り器を使ってひっくり返しひっくり返し、ガス台でしばらく火にかける。頃合いを見計らってキッチンばさみで殻を割り、薄皮を剥くと黄緑色のつるんとした、なんとも言えず可愛らしい物体が顔を出す。
 元々茶碗蒸しなどに入っている銀杏は大嫌いだった。社会人に成り立ての頃、何度かデートした女の子に連れられて入った銀座の居酒屋、そこで彼女が頼んだ銀杏が思いの外美味しかった。丁寧に炒って軽く塩をふった銀杏は青々としていて、料理のおまけや彩りに添えられている黄色い物体とは全然違う物なのだ。
 小一時間かけて、なかなか取れない薄皮にかんしゃくを起こしかけながら二人で小皿に一山銀杏を剥く。剥き終わったらやっと乾杯だ。美味しい物、特に酒の肴は沢山レパートリーがあって居酒屋でも開けそうだが、銀杏だけは定番メニューに載せたくないねと意見が一致する。


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by marshM | 2007-10-09 23:59 |
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