そうめんの茹で方
e0087225_1802012.jpg やっと戻ってきた梅雨の合間にポッカリ空いた夏空。まだお墓が決まらない友人の家に皆がお線香をあげに集まる。元気だった姿から病んでむくんだ顔、棺の中で動かぬ顔、そして今は白い布に包まれた骨壺の中。その移り変わりを思うと、命の炎が燃え尽きた後の何と儚いことか。

 このブログを見てくれている友人も何人かいて、質問が出たので覚え書き。
 先日話題にしたそうめんは三輪そうめん。三輪そうめんの本場では乾物屋や米屋に一束単位で売っているらしい。夏は保存のために塩分が多く、冬は腰が強い。製品として出来上がってから長い時間置いた物を「ひね」と言って、長ければ長いほど美味しいのだそうだ。
 作り方は沸騰したたっぷりのお湯にそうめんを入れ、ほぐれて柔らかくなったらびっくり水を入れる。このタイミングは経験が物を言うらしく、何分ぐらいか聞かれてもわからないのだそうだ。びっくり水とはコップ一杯の水道水、乾物屋に買い求めに来た若奥さんがいるらしいが売ってはいない。再び沸騰したらざるにあけ、流水でこれでもかというくらいにもみ洗う。もちろん切れないように力加減をすること。ぬめりを取らないと美味しくないのだそうだ。
 世の中にパスタはママーしかないと思っていた頃に本場デュラム・セモリナ粉使用のアルデンテが驚くほど美味しく感じたのと同じように、本場三輪そうめんでちゃんとタイミングを見計らって作ったものは具が無くてもお腹一杯食べられてしまうのである。

 ジリジリと暑い昼下がり、途中何処かで冷やし狸でもかき込んでいきたかったが、そんな日に限って駅にも通りにも立ち食いそば屋は見つからなかった。


↑つるっとな。
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by marshM | 2007-06-23 23:59 |
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