パン・コン・トマテ
e0087225_135875.jpg 世の中には想像以上に手軽で美味しい料理がある。それを料理と言ってしまって良いのか戸惑うほど簡単な手順で、想像もしなかった美味しさに出会えることがあるのだ。それは例えば熱々のご飯に生卵と醤油をかけたような、我々には馴染み深いが米を使う他の文化の人々には驚かれる様なことである。
 最近出会ったそんな料理で飛び抜けて面白かったのがスペインのパン・コン・トマテ。スライスしたバゲットにトマトを塗っただけのもの。しかしこのトマトの塗り方が面白い。
 BAR(バル)で朝ご飯にパン・コン・トマテを頼むと、細かく刻んだトマトが小さなガラスの器に入ってやってくる。それをパンの上にさっと塗り広げ、さっとオリーブオイルをかけまわし、塩をひとつまみ、好みでハモンやケソ(チーズ)を乗せる。一般家庭ではもっと簡単。プチトマトよりちょっと大きいサイズのトマトを用意して、半分に切ったら指先でつぶしながら中の果肉をパンに塗りつけていく。塗り終わったら残った皮はゴミ箱にポイ。自然の中から生み出された小さなジャムのパッケージの様だ。
 なにしろバゲットの上に乗せたトマトの果肉にさっと塩とオイルをふるだけで美味しい料理が出来てしまうことが楽しい。ジャムもペーストもなくても、トマト一つで豊かな食卓なのだ。これぞスローフード。


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by marshM | 2007-06-15 14:12 |
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