欲求
e0087225_23242972.jpg 子供の頃、お小遣いを握りしめて模型屋に駆け込むと、1時間も2時間もどれにしようか悩み、あれこれ眺めて親や店主にあきれられた物である。優柔不断、なのかも知れないが、それ以上に眺めて選んで楽しんでいたような気がする。手持ちの小遣いは限られているのだが、そのうち手に入れる事が出来るかも知れない宝の山を前にしてそこを動く事が出来ないのだ。宝の洞窟に迷い込む事があるとすれば、呪いがかけられていなくてもそこから出る事が出来ない少年だったかも知れない。しかし一通り隅から隅まで眺め終わると、何処かで妥協して、自分が手に入れられる最良の物を選んで帰途についた。
 そんな少年がどんな大人になったか。三つ子の魂百まで、未だにその癖は抜けない。カバンにしろ筆箱にしろ、どんな物があるのか、何が良い物かを隅から隅まで眺める事から始める。一通り眺め終わった頃にはだいぶ日にちも経って、お目当ては売れてしまったか買い物自体どうでも良くなっているのだ。
 欲深いのか欲がないのか、我ながら判断に苦しむ所である。
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by marshM | 2007-03-22 23:51 |
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