木蓮
e0087225_1254147.jpg 花粉舞い散る街をクライアントの会社までアフターケアに出かける。このクライアントに直接出向くのは特に問題がなければこれで最後だろう。明日の朝のパンがないので、家の最寄り駅でスーパーに寄る。
 駅前を一人でフラフラ歩くのは久しぶり。小さな新興住宅街だが駅前は店舗の移り変わりも激しい。ちょっと大きなインテリアショップがいつの間にか隣のもっと大きな駅前に移動して、ガランとしたフロアに貸店舗の張り紙。
 角を曲がってスーパーに通じる遊歩道に入ると、そこだけ薄暗がりの中にパッと華やかな印象が開けた。遊歩道の真ん中に植えられた木蓮が花を開きはじめたのだ。まだ暮れきらない空からの赤い残照と潔い程の白い花びらにさす微かなピンクが呼応して、冷たいコンクリートの通りになんとも言えない暖かさを醸し出している。
 木蓮の花は開ききると辺りを一面に花びらの色に染め上げる。落ちた花びらが朽ちていく様子を嫌う人もいるのだが、私は程よく厚みをつけた花びらが艶やかに開く様を見ると、なんとも嬉しい気持ちになる。ヒヨドリが好んでついばむのを見て、真似して花びらをひとひら囓ってみると西洋野菜のようでなかなか美味しかった事を思い出した。
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by marshM | 2007-02-27 23:59 |
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