夏至
e0087225_2140857.jpg 今日は夏至、甘味なる響き。通常使う言葉にはない独特の音が何か特別な事を指し示すようにも感じて、「夏に至る」と読むととたんに頭の中にダイナミックな情景が浮かぶ。
 残念ながら一日さえない曇り空、それでも湿度の多い空気に夏草の香りが漂う。むせかえるほど甘い香りはクチナシの花。その香りは忘れ去られた子供の頃のおもちゃ箱を開くように数多くの記憶を甦らせる。
 クチナシが夏の皮切りに思えるのはその咲く時期だけではない事に最近気が付いた。幼い頃、夏休みの一大イベントと言えば母親の実家がある東北への家族旅行であった。東北では少しクチナシの咲く時期が遅く、見慣れた自分の家より少しばかり立派な家は必ず甘い香りが出迎えてくれたように思う。そしてそれを思い出したのは南の島々で出迎えてくれるあの甘い香り。ティアレは太平洋に広く分布して、クチナシとも同族のようである。
 生命があふれかえる季節への到達、空港に降り立った胸躍る気持ちを甦らせる響きが私の「夏至」と言う言葉には秘められている。
[PR]
by marshM | 2006-06-21 22:14 |
<< 沖縄ソバの旅 5 ちょっと一休み 二日酔い >>