Green, Go.
e0087225_1222927.jpg 信号機を見ると時々思い出すのはJ・ティプトリー・Jrの「たった一つの冴えたやり方」。10年以上前のSF小説である。
 宇宙旅行が当たり前になった時代、主人公の少女はホログラムの星図に必ずと言っていいほど見かける一人の冒険家の署名に憧れ、彼の功績を追いたくてやっと手に入れたクルーザーで旅に出る。その冒険家が残した有名な言葉が「たった一つの冴えたやり方」。
 物語は異星人との邂逅、悲しい結末へと進んでいくのだが、少女らしい明るさと気丈さで最後まで希望を捨てずにいる主人公に思わず涙がこぼれる。そして彼女の口癖が「グリーン、ゴー」。
 信号機が赤から青に変わる。「Ok. Green, go.」。それは冒険家の口癖を彼女が真似したのだったか、彼女のオリジナルだったのか、今手元に本がないので確かな事は忘れてしまった。少女が冒険家に憧れて言葉が心に残ったように、当時の私の心にもその言葉が刻み込まれたのだ。
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by marshM | 2006-06-01 12:47 |
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