3月
 3月と言えば別れの季節である。4月の新生活に向けてそれぞれの道に別れていく、期待に隠されたほのかな喪失感。
 私の身近にも一人別れを告げる人がいた。さほど深いつきあいでもなかったから、電話も住所もメールアドレスさえ知らない。一時共に何かをやり遂げた満足感だけを共有して別れていく。探そうと思えば見つけられるだろうし連絡も取れるだろうが、たぶん人生の中でまた行き会う事はないであろう。少し寂しいが別れがあれば出会いもある。
 人間関係とはままならないもので、気持ちを強くすれば離れていく事もある。お互いのテリトリーをどこまで許すか、どこまで入り込むか、そんなやりとりのようにも思える。中学時代に出会った仲間は同じテリトリーを持って今もつきあいがあるが、その仲間でさえ踏み込めない悩みや喜びの領域はあるのだ。
 儚いつながりでも短いつきあいでも、交流のあった事は忘れる事はない。その積み重ねが糧となる事もあるのではないだろうか。
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by marshM | 2006-03-01 21:09 |
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