足がすくむ
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 遅まきながらWOWOWで映画『アイ・ロボット』を見た。古典SFから取り沙汰されている人間とロボットの境界線云々の話はその手の専門家に任せるとして、目の離せないストーリー進行の佳作であった。
 気になったのが主人公の刑事が「俺は高い所が苦手なんだ」とぼやきながら超高層ビルの吹き抜けにある人工知能にとりつくシーン。高所恐怖症でもここぞという時にはロボットの攻撃をかわして梁から梁へ飛び移れる? 大事な物をなくさないために一か八か飛び込める? たぶん前出の台詞は単なるおふざけなのであろう。
 奈良は吉野の山奥にとても大きな吊り橋がある。大きいが吊り橋だから、渡る人間の重量制限があって管理人が人数をカウントしている。人が少なくなった隙に踏み出すと足下の横板の隙から見下ろせるのは数十メートル下の河原。頭の中には映画『インディー・ジョーンズ』のテーマが。ジョーンズ教授なら苦手な蛇が何百匹いようとも窮地を何とか脱する事が出来るのだが、首刈り族に追われていると言うよりは観光旅行のおばちゃん達の総重量しか心配の種がない私には窮地という観念がさらさら無く、どうしても次の一歩が踏み出せない。その勇気は本当に窮地に陥った時に取っておくべきと判断して引き返したのであった。
 本当の窮地って、超高層ビルの展望ルームでパーティーに出席中遙か下の階で火災が起きたとか、津波で乗っていた豪華客船が転覆してしまったとか。そんな事あり得るんだろうか。私の高所恐怖症はたぶん克服できる程度の物のはずなのだが、それを試すほどの機会に巡り会えるかどうか。おふざけとはわかっていても映画の主人公につっこみを入れるのが関の山なのである。
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by marshM | 2006-02-11 18:45 |
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