思えば遠くへ。
e0087225_19274989.jpg 天気の良い夕方、ベランダから遠くを見渡す。暮れなずむビルの合間に赤い点滅と近づく列車の音。かすかに響く踏切の警報がもの悲しい。
 鉄道模型に凝っていた幼い頃、電車の音が聞こえる場所に住みたいと思っていた。遠くに貨物列車の通る親戚の家で夜中に耳を澄ませたり、ベッドに横になってから鉄橋の下で録音した通過音を安いカセットテーププレーヤーで再生してみたり。小さく聞こえる車輪が鉄路を叩く音に郷愁や旅情と言ったものを想像していたのだろう。
 今住んでいる場所は今までになく線路が近い。寝室にまで聞こえてくるほどではないが、夕方少し静になった街に幼い頃の思いが幻のように通り過ぎる。
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by marshM | 2012-12-14 19:39 |
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