体の記憶
e0087225_21223922.jpg 秋の日が暮れていく。わずかに肌寒く乾燥した空気と、茜色と言うよりは橙色に染まる空。郷愁を誘う色と肌触りだ。
 郷愁と言っても生まれ故郷を思い出すのではない。秋に旅したスペインの空、地中海の風だ。夕暮れのコスタ・デル・ソル、宵闇のグラナダ・アラブ人街、ジローナの不思議な祭り。頭が覚えていなくても体からじわりと記憶が引っ張り出される。
 そして夕焼けの記憶に引きずられるように思い出すのはイタリア、ミラノの石畳。何年も何十年も使われてきた石畳はすり減り、斜めに差す夕日を鏡のように照り返す。あれは春の日だったが、やはり乾燥して少し肌寒い日だった。
 次にヨーロッパを訪れるのはいつの日になるか。今度はどんな感覚が体に染み込んでくるのか、予定も立たないうちから楽しみでしょうがない。
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by marshM | 2012-10-25 21:37 |
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