暗闇を歩くのは嫌いではない。世の中全くの暗闇など雲に閉ざされた夜の海の上か洞窟の中ぐらいのもので、街中でちょっとした暗がりでも少し先に行けば必ず街灯やコンビニの明かりが視界に入ってくる。
子供の頃、手塚治虫の『ブラック・ジャック』にすっかりはまった私と友人は、お互いの家を行き来しては”オペ”に明け暮れていた。患者は超合金のロボットだったり友人の妹の大事なぬいぐるみだったり。昆虫採集セットに付いてきた簡易メスと鉗子代わりのハサミを使って、病巣の切除に明け暮れた物だ。 手術ごっこがエスカレートしてくると、ぬいぐるみでは物足りなくなってくる。本物そっくりのメスが手元にあったのがいけなかった。田舎で採取してきたイモリを解剖しようという事になった。そして生き物の腹をあける事がどんなに生臭いか、ただいたずらに命をもてあそぶ事がどんなにむなしい事か。その時少年の私たちの心にはしっかり刻み込まれた。 今の時代、少年達の心は闇に支配されているらしい。いつまでも幼児期の嗜虐性から抜け出せない闇、攻撃されて閉じこもる闇。どんな闇にも終わりが来る事を知っていれば、希望を持つ事ができるのに、それを教える事ができずに痛ましい事件が起こる。嘆かわしい事だ。
by marshM
| 2012-09-21 22:41
| 惑
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