電車の中、私は本を開いていることが多い。読んでいるのは大概一度読んだものか短編集。新しく買った本に夢中でのめりこみすぎると降車駅を乗り過ごす、その対策のためにキリのいいものを選ぶのだ。
短編集は長々とした描写が無く起承転結がはっきりしているから意識が外に向きやすい。それでもごく稀に乗り過ごすことがある。そんな時、普通ならば乗り過ごした駅の数を数えて「しまった」と眉間に皺を寄せるのだろうが、私の顔にはニンマリと笑みが浮かんでしまう。 ほんの十数ページの短編の冒頭の数ページでしっかりと読むものの心をつかみ没頭させてしまう書き手がいる。ついつい夢中になって電車を乗り過ごすと、そんな書き手に出会えたことが無性にうれしくなる。だから眉間に皺ではなく、笑顔を浮かべて反対側のホームに一人立つのだ。
by marshM
| 2012-04-27 23:52
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