秘密の隠れ家
e0087225_2323171.jpg 最近ボクの縄張りに見知らぬ女の子が侵入してきた。こいつが妙に馴れ馴れしい。無視を決め込んでいればちょっかいを出してくるし、教育的指導をしてやれば逆に噛み付いてくる。今まで独り占めしていた一番い居心地が良いソファーを横取りしてくるし、我が物顔で走り回る姿はうざったくて仕方がない。
 ボクは一人でいろんな思想にふけるのが好きだ。一人で快適な場所に陣取り、世界の成り立ちから空に舞う塵の軌跡まで思いにふけるネタに事欠かない。言わば瞑想の時間に闖入してくるこの色が白くて人形みたいな女の子はボクの思考の邪魔にしかならない。ここは一つ、あの子が入って来れない秘密の穴倉にもぐりこんで、一人の時間を堪能しようと試みたら、親方にこっぴどく怒られて入り口に苦手なあの首の長い唸る怪物を置かれてしまった。
 親方もボクのことを見くびってくれたもんだ。あんな怪物、普段は怖くもなんともないことを僕は知っている。この間もその無意味に長い首に噛み付いて穴を開けてやったけど、痛がるどころか血さえ出てこなかった。あんなの張りぼての怪物さ。生きてるか死んでるかわからない怪物の隙間から穴倉の入り口を器用に空けて、フカフカの気持ち良い場所にもぐりこむ。ボクは寒いのが苦手だからここは本当にうってつけの場所だ。
 そろそろ親方が帰ってくる頃。穴倉から抜け出して知らん顔しておけばきっと親方は気がつかないに違いない。

 そんなわけで親方は穴が開いた掃除機の蛇腹をビニールテープで修理する羽目になったとさ。めでたしめでたし・・・なワケないだろ、こら!
[PR]
by marshM | 2012-01-28 23:59 |
<< ダイエットの友 雪の降る >>