夏の別れ
e0087225_039123.jpg その日は朝から抜ける様な青空が広がる夏日。小高い丘に広がる緑は濃く、焼けたステアリングを握る手に今まで過ごした夏を、その車で遠出した数々の場所を思い出すことは容易だった。
 屋根のない駐車場でしか保管が出来なく大分錆が浮いてしまった塗装に手が付けられず、度重なる不調と車検切れと駐車場代が高い都内への引っ越し予定が重なって、とうとう売る事になった。元々はカミさんが一目で気に入ってあっという間にローンを支払い終えた彼女の車なのだが、運転する機会はなぜか私の方が多く、その独特の容貌と相まって二人共大のお気に入りの車だった。
 そして短い夏のドライブが終わり、ぽっかりと空いたのは駐車スペースだけではなかった。気晴らしにチョイノリで近所までアイスを食べに出かけてみたが、見上げた夏空の様に気持ちは晴れてくれなかった。



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by marshM | 2010-07-18 23:59 |
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