野良猫に吹く風
e0087225_2385059.jpg 朝起きて雨戸を開けると、珍しく黒猫1号がベランダに座り餌をねだってきた。いつも怒って追い出すガコリーナは少し後ろに控えている。動物とはいえ母親という役割を捨てきれないのかもしれない、一皿だけ出した餌に顔をつっこむ1号を尻目に寒空の下へ駆けていった。
 いつも雨戸を開けるのを、餌が出てくるのを心待ちにして待っているのだろうか、それともそんな事は人間の勝手な思惑で、猫の方はいざという時の餌場を幾つか確保しているのか。そんな事を考える時思い出すのは小説『ジェニー』に出てくる操車場に住むグリムズ爺さんの事だ。身寄りのないグリムズ爺さんは時々顔を出す猫たちに優しく接するが、当の猫たちは「食事を餌にとらわれの身になるなんて真っ平御免」と思っているのだ。結果主人公であるピーターとジェニーが冒険の末に彼の元へ戻ってみると、取り返しのつかない事実が待っているのだが。
 『ジェニー』は姪っ子に貸した本で妙に反応が良かった一冊。動物好きな彼女の心に何か訴えかける物があったのだろう。大人になって読むと少し説教臭い寓話にも思えるが、冒険好きの少年が猫になってしまうストーリーは子供の心を引きつける要素がたくさんある。そして、読み返す大人にも考えさせるところがたくさんあるのだ。
 八方美人の黒猫1号、しばらく前に隣の住人から餌をもらっているのを目撃してしまった。やはりガコリーナを優先してやるべきだったかと反省しきり。


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by marshM | 2009-11-22 23:59 |
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