傍聴
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 夏はもうどこか水平線の向こうに去ってしまったというのに、ベランダでパイプを一服しようなどと考えると陽の当たる昼間は暑くてかなわない。ただ座っているだけだというのに汗が流れる。お気に入りの小道が続く雑木林は彩度を失いつつも青々とした葉をつけ、畑の脇には色の濃い花が競う様に咲き誇っている。
 夏でもなく、秋でもない、季節の執行猶予が下された空の下、歩みの遅い判事を急かし飛び回るのは山から下りてきたトンボたちだ。時折思い出した様に上がる蝉の鳴き声は被告の嘆きか。


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by marshM | 2009-09-26 23:59 |
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