笑う月
e0087225_0541028.jpg しばらく空き家だった三軒長屋の真ん中は、先週いきなり引っ越しが始まって年配の男性が住み着いた。どうも駅から離れたこの長屋の真ん中の部屋は一風変わった人たちばかりが入ってくるようで、今回住み着いた人もいっこうに正体がつかめない。既に3・4日経つのに挨拶にさえ来ないのだ。
 とっぷりと日が暮れた頃、晩ご飯の後にベランダに出て月を見上げていると、音だけはうちのポンコツよりがらくたな響きをがなり立てて隣の住人が出かけていく。毎日決まった時間に出かけては、どうやら毎日違う女性を連れて帰ってくる。
 正体のわからない住人が隣にいる方がこちらも気をつかわなくて楽なのだが、全く何がどうだかわからないのも不気味な物だ。人の暮らしが気になる質ではないが、それでもついつい窓から外に目がいってしまうのだ。そんな姿を一人月が笑っている。


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by marshM | 2009-07-05 23:59 |
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