世界を変えるもの
e0087225_222419.jpg 一日中細々とした雨。
 日が暮れる前に買い出しに出る。郊外型ショッピングモールは冷房がきついので長袖を着ていく。いつもながら日曜の夕方は大変な混み様。早々と退散しようと思うも本屋でしっかり時間をつぶし、外に出るとすっかり辺りは暗くなっていた。
 冷房の効いた館内から出たせいなのか、外の空気はミストサウナのように暑く蒸していた。立体駐車場から景色を眺めると、薄暗がりに浮かび上がる街並みは白を混ぜた藍色の世界がだんだん明度を失っていく。霧とも霧雨ともつかない浮遊物が景色をぼかしているのだ。
 雪に次いで一瞬にして世界を変えてしまえる現象は霧である。風景の輪郭をぼかし、光も影を滲ませ、強い光源の色を反映したモノトーンの世界に変えてしまう。それはどこかで見た記憶の風景、はたまた夢の中の世界のようだ。
 そんな事を考えつつ車を進めるが、実情は曇り止めの利かないウインドウをタオルで拭きつつ、ハンドルにしがみついてトロトロ走る雨の黄昏れ。


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by marshM | 2009-06-21 23:59 |
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